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湖國寂静紀行“琵琶湖畔屈指のBeautiful beach・宮ヶ浜”

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

さて未だにしつこく近江八幡市の旧近江八幡市エリアをぶらぶら訪れております。

夏のレジャーといえば、大雑把にカテゴライズすると「海」か「山」ですよね。小生は夏という季節が余り好きではありませんので、基本レジャーにも無縁です。

滋賀も夏休み中は新型コロナウイルス感染症感染拡大抑止のための緊急事態宣言が発令され、レジャー関連施設の大半が休業や規制の措置を採っていました。でも関係者の努力や配慮も空しく、特に県外からの観光客の流入が著しかったように感じます。

結果このような悠長な文章が記述出来るのも、原因や要因が未だ判然としないにも関わらず感染者が激減し、緊急事態宣言が解除されてしまったおかげ。感染抑止のための措置に翻弄された方々の気持ちを思うと、手放しで喜ぶなどとても出来ません。

宮ヶ浜より沖島を望む

今回は滋賀でも屈指のBeautiful beachをご紹介するのですが、敢えて夏を外したのはそんな辛い想いをされた皆様へのせめてもの配慮とご拝察ください。

夏になりますと、琵琶湖畔では多くの水泳場(湖水浴場)が開設されます。淡水のため肌にベトつかないということから、特に大阪や京都から多くの利用客が訪れます。特に地形的な利便性から湖西エリアに多く点在し、知名度が高い所では近江舞子水泳場・マキノサニービーチ・松ノ浦水泳場・近江白浜水泳場・青柳浜水泳場・真野浜水泳場などがあります。

でも大半の水泳場は「眼前に琵琶湖と対岸の風景」「白砂青松」「ストレートな横長の砂浜」とシチュエーションはほぼ同じ。でも近江八幡には他の水泳場とは少し趣向の異なるBeautiful beachが存在します。それが宮ヶ浜(みやがはま)です。

宮ヶ浜 東景

宮ヶ浜は内湾の奥地に位置し、また日本で唯一淡水湖に浮かぶ有人島・沖島を正面に眺めることが出来る、琵琶湖の水泳場の中で唯一無二の情景を誇ります

砂浜の総延長は約500mと決して水泳場の規模としては大きくありませんが、内湾の湾曲で何処にいてもビーチ全体が見渡せるというこじんまり感も魅力の1つ

場所的に幹線道路(湖岸道路)からも大きく外れており、ちょっとした隠れ家感があります。

そして何よりも砂浜よりも芝生の部分がとても大きいことから、水浴目的でなくとも寛げるのが最大のメリット。ただ風景を眺めるだけに訪れても損はありません。事実、小生はこの地を夏に訪れたことは殆どありません(笑)。

さらに近辺のエリアはプレジャーボートの航行が禁止されています。近隣には漁港も多く、漁業協同組合所属の船舶の厳しい監視体制もありますから、湖上から雑音は殆ど聞こえてきません。寧ろ時折横切る漁船のエンジンのポンポン音が、却って懐かしさを誘います。

宮ヶ浜 西景

小生の主観だけではなく、このビーチの素晴らしさに関する客観的データもあります。

平成10(1998)年3月12日に環境庁(現・環境省)により発表された日本の水浴場55選。全国38都道府県から推薦された186の水浴場の中で、滋賀の水浴場としては唯一入選しています。

また平成13(2001)年3月23日に 同じく環境庁により発表された日本の水浴場88選。全国40都道府県から推薦された146の水浴場の中でも見事入選しています(同時に滋賀の水浴場としては真野浜も入選)。

つまり「水質・自然環境・景観」「コミュニティ・クリーン」「安全性」「利便性」に於いても公的にお墨付きを頂戴しているビーチなのです。

また余談ですが、昭和52(1977)年7月2日からスタートした鳥人間コンテスト選手権大会も、 昭和54(1979)年7月20日の第3回大会まではこの宮ヶ浜(第4回から現在に至っては彦根市・松原水泳場)で開催されました。

休暇村 近江八幡(東館)

宮ヶ浜単体を堪能するのも悪くはないのですが、ここを訪れたら休暇村 近江八幡も是非愉しんで頂きたいですね。

かつての国民休暇村という名称の方が馴染み深いかも知れません。

国民休暇村は国立公園及び国定公園の集団施設地区に設置された総合的休養施設。旧厚生省により、低廉で健全な宿泊施設を中心として、スキーやキャンプ等といった地域の特性に応じた各種レジャー施設を集団的に整備することが目的でした。自然公園法の公園計画に基き制度化され、昭和36(1961)年度から整備が開始されています。

国民休暇村には国費により国または地方公共団体が整備した基本的公共施設と、年金福祉事業団の直接融資等により財団法人国民休暇村協会が整備した有料施設から構成されていました。

平成24(2012)年4月1日に全ての施設の運営が一般財団法人休暇村協会に移行され、現在は完全な民間レジャー施設として全国35箇所に展開しています。

因みにかつての近江八幡国民休暇村は、後者( 財団法人休暇村協会 )が運営する第1号の休暇村として、昭和37(1962)年7月21日に現在の西館の場所に開業したものです。

昨今は近江八幡初の温泉『宮ヶ浜の湯』や、近江牛をメインとした懐石料理にバイキングが大変好評を博しているとのこと。小生もコロナ禍がもう二段三段落したら、家族と共にゆっくり温泉に浸かり、近江牛に舌鼓を打ちに訪れたいと思っています。

近江鉄道バス(長命寺線 休暇村停留所)

休暇村 近江八幡を訪れていた際、偶然にもリバイバルカラーの近江鉄道バスに遭遇。早速運転手さんに許可を頂いて撮影させて戴きました。

実は去る8月30日の臨時ダイヤ改正で長命寺線・休暇村行きの定期便が平日2便のみとなり、土曜・日曜・祝日の運行が休止となってしまいました。たまたまその最後の休日運行便に遭遇したのです。昔は週末や夏休みには臨時便を運行する程のリゾート路線だったのですが・・・これも時代の流れというものでしょうか。

休暇村 近江八幡では『沖島クルーズ』や宮ヶ浜の『早朝お散歩会』等の体験イベントを通年開催されていますので、詳しくはお問い合わせください。夏には夏の、また夏では味わえない宮ヶ浜を是非訪れてみてください。

なおこれは蛇足なお話ですが、今回情報の正確性を期すべく、正式な取材協力を近江鉄道株式会社へ何度も依頼しましたが、対応の可否すら回答を戴けませんでした。これまであらゆる公共機関・行政・企業・団体・個人に取材協力のお願いを誠意をもって行って参りましたが、全く無視されるのは初めてのケース。子供の頃から個人的にも地元企業として親しみを込めて応援してきただけに、その不誠実な姿勢を大変残念に思いました。昔はそんな会社じゃ無かったのになぁ・・・(泣)。

【取材協力】 休暇村 近江八幡

#宮ヶ浜 #沖島 #近江八幡 #休暇村 #琵琶湖 #水泳場 #鳥人間コンテスト

休暇村 近江八幡

・滋賀県近江八幡市沖島町宮ヶ浜
【TEL】  0748-32-3138
【休業日】  年中無休
【営業時間】 日帰り入浴受付11:00~14:00(入浴利用は15:00まで)
       ※メンテナンスのため、水曜日のみ12:00~14:00(入浴利用は15:00まで)

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