Category Archives: 湖國隠れ家紀行

一粒一品に優しさ込めて“古民家 餃子省”

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

このコロナ禍に於いて、人命にも関わる自身の仕事の絡みもあり、生活必需品調達のための短時間外出を除いて、もう1年以上家族サービスとしてのお出掛けを控えております。

自粛慣れしているとはいえ、やはり少しは気分転換も必要かと外食を検討。新規開拓も兼ねる・小生規定の感染予防対策ガイドラインに資する・安近短(超古いフレーズ)という条件をクリアするお店を妻と共に検索・・・これが結構難しい。

多くの選択肢が脱落していく中、数少ない候補の中に何やら怪しげな名称。政府機関でもないのに“省”という呼称を耳にすると、かつて凶悪な犯罪に手を染めた某新興宗教団体しか思い当たりません(苦笑)。

待ち時間の回避と利用の確実性を担保するため先ずは電話予約。一抹の不安を抱え(笑)、赴くことと致しました。

彦根の旧市街地の南端には一級河川・芹川(せりがわ)が流れています。かつてこの川はJR琵琶湖線・猿尾道踏切辺りから、耐震改修中の彦根市役所近辺へと大きく迂回していました。江戸時代初期に井伊直継が彦根城築城の際、城下町建設の用地確保と防衛線(内堀・中堀・外堀に次ぐ第4の濠)としての機能を持たせるために現在のような真っ直ぐの流路となったものです。

琵琶湖岸河口から約1.5kmの南岸。戦後の新興住宅地が拡がります。「こんなところに飲食店なんかあったっけ?」という不信感を抱きつつ、住宅街のため注意深く自家用車を徐行させます。

餃子省 店舗外観

「道を一筋間違えたかな?」・・・と思いきや、突如として昭和初期の古民家に遭遇。ここが今回訪れた古民家 餃子省(ぎょうざしょう)です。

古民家・・・というよりも、一見昭和に地方の街にあったような食堂かラーメン店といった雰囲気でしょうか。

餃子省 提灯

確かにここが餃子省のようです。第1の意外性として、古民家なのに各種キャッシュレス決済やプレミアム付食事券に対応されている表示がとても不釣り合いで、何とも面白いです。

お店に入って直ぐ左手にショーケースがあり、そこには沢山のプリンが!益々脳内が混乱。

後で知ったのですが、もともとこちらは地元でこだわりプリンを製造・移動販売されていたキャラメル王国(現在は販売終了)が始められた餃子専門店。王国の“餃子専門組織”だから“省”ということなのでしょうね・・・得心しました(笑)。

餃子省 客室

店内は客室が2区画あり、併せて5~6組が利用可能なスペース。店先の駐車場も4~5台分ですから、客室の広さから考えるとかなりのフィジカルディスタンスを確保しています。

外観は改修されているので然程古さを感じませんが、店内は古民家そのもの。

家構えや調度品から察するに、かつては商人か中級武士の流れを汲む方の持ち家だったのではないでしょうか。

餃子省 日本庭園

客室からは日本庭園を望むことが出来ます。餃子専門店とは思えぬ佇まい。これが第2の意外性。

因みにこの古民家の廊下にはメダカ鉢が2つありました(笑)。

今回はランチタイムの利用。メニューは古民家ランチ・餃子ランチ・プレミアム餃子ランチ・ラーメンランチの5種。となればここは“プレミアムの一点突破あるのみ!”と一同郎党こちらをオーダーしました。

プレミアム餃子ランチ

こちらがお待ちかねのプレミアム餃子ランチ。お値段1,000円(税別)にしてはかなりのボリュームです。

スープ餃子・肉餃子・カレー餃子・イタリアン餃子・丸ごと海老餃子・酒粕餃子・揚げ餃子の7品12粒の餃子をメインに、サラダ・お惣菜・御飯・お漬物の計11品。

こちらの餃子に共通しているのは、ニンニク不使用のため、とてもあっさりとした優しいテイストであるということ。なのでお子さんからご年配の方、女性にもおススメです。以前食した浜松餃子に共通するものがあり、何粒でも戴けそうな感じです。

勿論ガッツリ系を所望する諸氏にのために、ニンニク使用の肉餃子もしっかり別途メニューにラインナップされています。またランチセットの御飯は大盛無料と嬉しいサービスもあります。

餃子省 特製ラー油

あと餃子には欠かせないラー油にも注目しました。2009(平成21)年に発売された『食べるラー油』が爆発的にヒットして、店頭でもなかなか目にすることが出来ず、ネットオークションで異常な高値で取引された出来事がありましたよね。

小生もその味にはまって、自宅の冷蔵庫に常備させていた時期がありました。餃子省のラー油は特製品ということもあってか、特有の辛味や香り、油のくどさも程よく抑えられ、餃子同様“優しい味”に仕上がっています。少し御飯に掛けてみましたが・・・絶品でした!

でも何より小生が感動したのは、ともすればセットメニューの中で、メインと比して軽視されがちな先付けや香の物にも全く手抜かりが無いこと。口に運べば直ぐに、“手が込んでいる”ことが実感出来るお味です。加えてお皿に南天の枝葉が飾りとしてあしらわれているのも、季節感への心遣いと気配りがあってこそ。これが第3の意外性。色々な意味で大変勉強になりました。

なおこちらのお店は、店主の岩崎さんとお義母さんのお二人で切り盛りされていますので、提供に多少お時間の掛かるのはご容赦ください。またお義母さんがとても明るく笑顔の素敵な方ですので、お義母さんとの軽妙なトークを愉しみに伺うのもまた一興かと存じます(^ ^)

今回は初来店で事前の情報不足ということと時間の制約もあって、元キャラメル王国特製のプリンや餃子省特製ラー油を購入することが出来ませんでしたが、次回は是非実現したいと思います(^^♪

古民家 餃子省

・滋賀県彦根市後三条町573-8
【TEL】  0749-20-6847
【休業日】  月曜/火曜日
【営業時間】 12:00~14:00(オーダーストップ)
       17:30~21:00(オーダーストップ)

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Ailes de résurrection!“L’hirondelle”

「湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

sweets&cafe L'hirondelle以前小生が家族ぐるみで通い詰めていたスイーツカフェ、L’hirondelle(リロンデル)。

 

開業から僅か3年余りでオーナーさんが急の病に倒れられ、まさかの休業に追い込まれました。

 

以前リロンデルさんをご紹介した記事はコチラ>>>

 

当初1年位で復活されると見込んでいましたが、思いの外回復が芳しくなく、一時は復活も危ぶまれました。

 

 

その間我が家では、特にバースデーケーキやちょっとしたお茶会のお茶請けの依頼先に窮し、ジプシーの如くスイーツショップを彷徨う日々を送っておりました。

 

復活のスイーツたち先週25日(木)、約2年半の眠りから覚め、ようやく営業再開に漕ぎ着けられました。

 

もちろんお味に長いブランクの影響は感じられません。

 

これまでリハビリ中に鬱々とされてきた分、色々と構想を練っておられたようで、新たなスタートがとても愉しみです。

 

当面はアイドリング&リハビリ営業とのことですので、特にカフェをご利用される際は事前のご予約がおススメです。

 

リロンデルの名に相応しく、不死鳥ならぬ不死の如き復活は、小生にとって今年一番の嬉しい話題です (^o^)v

 

sweets&cafe L’hirondelle

・滋賀県彦根市甘呂町264番地5
【TEL】  0749-49-3757
【休業日】   月曜日~水曜日
                       ※リハビリ営業のため不定休あり
【営業時間】 12:00~18:00

 

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文豪・島崎藤村が愛した幻の銘酒“桑酒”とは?

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

今回は久し振りに隠れ家ネタをお届け致したいと存じます(^^)

 

この桑酒の存在を知ったのは約8年半前の某東京キー局のバラエティ番組。それまでその販売店の前をクルマで何十回も通りながら、全くその存在に気付きませんでした。

 

今回8年半越しの想いを秘めて訪れることと致しました。

 

場所はもうほとんど福井県に程近い長浜市木之本町。この木之本はかつて近江國と北陸地方を結んでいた北國街道(ほっこくかいどう)の宿場町でした。

 

また日本三大地蔵の1つとされ、眼病平癒の地蔵として信仰を集めている木之本地蔵院(浄信寺)の門前町としても栄えていました。

 

私は幼少の頃より、祖父母の影響で常に“お地蔵さん”と寄り添って暮らしてきました。当然この木之本のお地蔵さんも数え切れない程お参りしています。だからでしょうか、敬虔に「お参り」していたが故に、他のことには全く興味を示さなかったのかも知れません。

 

旧北國街道沿いにある木之本地蔵院から更に街道を北上すること約200m。

 

そこに今回のお目当てである山路酒造(やまじしゅぞう)があります。

 

この山路酒造は、創業天文元(1532)年。

 

何と室町時代後期から480年も続く、日本でも5番目に古い老舗中の老舗の造り酒屋なのです。

 

お店によれば、酒米は有機質肥料を主体に、減農薬によって栽培された滋賀の環境こだわり農産物に認定された特別栽培米「玉栄」や、地元・長浜で無農薬栽培された「山田錦」を用いて、、安全・安心な日本酒づくりをモットーにされています。

 

店構えは昔ながらの造り酒屋の呈を色濃く残しています。

 

やはり軒先に杉玉は欠かせませんね(^^)

 

山路酒造の代表的な銘柄は辛口系の清酒『北國街道』なのですが、今回のお目当てはさにあらず!

 

「造り酒屋の代表的銘柄を素通りするとは何事!」と仰る向きはごもっともですが、まぁそこはご容赦を。

 

そうそうこれです、コレ!

 

こちらのもう1つの代表的なお酒、桑酒(くわざけ)です。

 

「桑酒とは何ぞや?」

 

ではご説明いたしましょう。

 

桑酒の起源は創業期に遡ります。

 

時の当主が「後園の桑を用いて酒をつくれ」との夢のお告げに従ったところ、甘く香ばしい酒が出来て皆に大変喜ばれたとの言い伝えが残っています。

 

そして安土桃山時代には、木之本の宿で京へ上る旅人が疲れて旅が続けられなくなった時、宿の人に勧められ桑酒を呑み、その後木之本地蔵に参拝したのだとか。

 

するとたちどころにして旅を続けられる程に元気を取り戻したのだそうです。その評判が評判を呼び、旅の安全を願ってわざわざここへ立ち寄り買い求める人が多くなったのだそうです。

 

左の写真は、明治・大正期の文豪で『破戒』『夜明け前』の作品で名高い島崎藤村が、桑酒購入のため東京麻布の自宅から寄せた直筆の注文書。

 

2通あり、差出人は何れも藤村の本名である“島崎春樹”。

 

日付は大正14年8月と同10月となっています。

 

定形封筒に藤村専用の透かし入りの便箋を使い、ペン筆で「桑酒一升をお送り下さい」という内容が書かれています。

 

当時の藤村は心臓に疾患を持っていたそうで、桑酒が滋養に良いとの話を聞きつけ、当時としては画期的(!?)な「通信販売」でもって購入していました。

 

ちなみに、江戸時代中期の儒学者で現在の長浜市高月町出身の雨森芳州も愛飲したとの話も伝わっています。

 

昔も今もこの辺りの名物として、お土産や贈答品としても喜ばれています。

 

桑酒は米どころ近江の糯米(もちごめ)と麹(こうじ)と桑の葉を独自の方法で焼酎に漬け込み、伝統みりんの製法に則って作られています。

 

ほのかな香りと口ざわりの良さが特徴で、アルコール度数は清酒よりやや低めの14.5度。リキュール類に分類され、琥珀色に輝く桑酒を冷やし氷を入れてオンザロックにするのが一番。また炭酸水を入れてカクテル調に楽しむのも“アリ”なのだそうです。

 

ちなみに訪問当日私は運転のため、妻に利き酒を依頼。

 

インプレッションとしては、梅酒に似た風味で甘くとても呑みやすいとのことでした。この甘味は梅酒のような砂糖によるものでなく麹由来の自然のものなので、カロリーも然程高くないのだとか。酒がやや苦手な妻が呑みやすいというのですから、女性には断然おススメでしょう(^^)

 

さて最後に、この方のご紹介なくして桑酒は語れません。

 

前述のバラエティ番組で一躍全国に「造り酒屋の美人若女将」として名を馳せられた山路祐子さんです(^^)

 

女将さんの軽妙な語り口に、訪れた誰しもがファンになること請け合いです。

 

なお例の某局バラエティ番組でのエピソードをちょっぴり語っていただきました。

 

そのバラエティ番組では、お店の名前が不倫騒動で一躍有名となった某国際ジャーナリストと同じ“苗字”というオチに使われていました。このことについてTV局からは事前事後共に一切説明はなく、とてもガッカリしたのだとか。

 

おまけにご親戚に同名の方がおられ、この扱いにとても立腹され、火消しに苦労されたのだそうです。TVには気を許しちゃいけませんね(>_<)

 

えっ!?紹介しただけならアンタも某TV局と変わらないだろって?

 

いえいえ、私はちゃ~んと買ってきましたよ。

 

こちら陶器入りの900mlです。他にもガラス瓶に入ったタイプもあります。

 

私は上の写真にある昔ながらの大きな徳利(とっくり)のものが欲しかったのですが、容器を製造されている窯元さんの都合により、現在は廃版となっておりました。

 

残念!(T_T)

 

そんな伝統に捉われない、気さくな雰囲気の造り酒屋さんに是非足をお運びください。

 

なお、お子さんも安心して召し上がれる米100%・甘味料不使用!正真正銘の「甘酒」も少量製造されているのですが・・・残念ながら販売されておられませんでした。

 

兎角木之本の日本酒と言えば『七本槍』がもてはやされていますが、歴史に彩られた伝統の銘品を次代に伝えるためにも、山路酒造さんを応援したいですね。

 

山路酒造

滋賀県長浜市木之本町木之本990
TEL.0749-82-3037
★Web/http://www.hokkokukaidou.com/

 

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園城寺夜話番外篇“懐かしさ溢れる菓舗 親玉商店”

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今回園城寺界隈を歩いてみて、どうしてもあと1つご紹介したい場所がありまして、最後の最後まで取っておきました(^^)

 

親玉商店園城寺から琵琶湖疏水を抜け馬場町遊廓跡へと進む途中に、何やら懐かしさで溢れた佇まいを醸し出している和菓子店を発見!

 

お店の名前は親玉商店京阪電鉄・石山坂本線の三井寺駅より、南へ徒歩10分(約200m)の場所にそのお店はあります。

 

店構えが昭和30年代の雰囲気を醸し出していてexcellent!最近の小洒落た(笑)イマ風の店舗に馴染めない時代遅れの小生推薦の、絶対に立ち寄るべきお店です(^^)

 

人気のない店頭にソロリソロリと近づくと、店の奥は大量の蒸気で溢れています。どうやらお祝い事用の赤飯の炊き込みを仕込んでおられたようでした。

 

親玉商店の和菓子たち(1)こちらのお店は年配のご夫婦が切り盛りされているのですが、驚くのはショーケースに掲示されたプライスタグ。

 

度重なる光熱費や原材料費の高騰。おまけに消費税の増税と取り巻く環境は決して良いとは言えないにも関わらず、商品の大半が100円台前半という経営努力振りなのです。

 

だからといって、何かケチ臭いワケがあるのかと言えばそうではありません。

 

親玉商店の和菓子たち(2)どのお菓子も魅力的な色形をしており、広い世代に受け入れられるようとても素朴な味わいを提供されています。奥さん曰く、「周囲のお店は代替りや改装をきっかけに値段を大幅に上げはった。うちは昔からのお客さんを大事にしたいし、子供が気軽に買える値段が売り。決して楽や無いけど、元気なうちは頑張りたい」とのこと。

 

こういうお店が次々と消えていく寂しい世となった昨今。願わくは1日も長く頑張って戴いて、和菓子との素敵な出逢いを提供し続けて貰えれば思う今日此頃です。

 

親玉商店

・滋賀県大津市長等3丁目6-14
【TEL】 077-522-6807

 

(園城寺夜話、おしまい)

 

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細くて厚い?デリカフェ“Cafe+Frenchtoast épais”

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ところで本業の「郷土史ジャンル」はどうした?・・・のご意見、ごもっともでございます。

 

実はネタ自体はそこそこに集まってはいるのですが、時代背景や事実関係の裏取り(まるで“犯罪捜査”のようですが・・・)に少々手古摺っております。仕事に育児に繁忙な日々の合間での地道な作業故、今しばらく猶予を賜れば幸甚です<(_ _)>

 

ということで、今回も取材の合間に見つけた“小生の隠れ家”にご招待致したいと存じます。

 

実は今回ご紹介する隠れ家は、正確に申しますと妻が第一発見者なのです。恥ずかしながら小生は何度かその前を行き来していたのですが、全くその存在や変化に気が付きませんでした。それほど(笑)隠れ家度の高いスポットです。


彦根の市街地の南端。その中心地にポツンとある雨壺山(あまつぼやま/通称・平田山)。

 

平安期の猛将・平景清ゆかりの井戸があったり、戦国期に平田山城という城が存在したとか、関ヶ原合戦後の佐和山城攻略の際に徳川家康がここに本陣を置いたとか、大正期に火葬場が整備された(現在の千鳥ヶ丘公園)とか、戦後に市営初の母子寮(母子生活支援施設)と千鳥ヶ丘寮(老人ホーム)が開設されたりと興味の尽きないエリアなのですが、それはまた別の機会にということで・・・(^^)

 

épais(看板)その雨壺山西麓の県道206号沿い。

 

湖国バス・和田町バス停留場の真ん前にある、昭和の高度成長期に建設された古い小さな店舗ビル。

 

去る10月8日、1軒の小さなカフェがオープンしました。それがCafe+Frenchtoast épais(エペ)です。

 

以前水回り関係の工務店がここで営業されていました(小生は薄っすらとしか記憶にありません)が、長い間空テナントになっていました。

 

épais(店頭)大通り沿いであるものの、結構クルマの通過速度が高いこと。おまけに構造的に少し奥まっているので、開店していても気付きにくいところが難点。

 

しかしそれが却って隠れ家度を高める要素でもあるのです。

 

重ねて何度も申しますが・・・灯台下暗し・・・全然気付きませんでした(>_<)

 

古めかしいビルの建屋と、フラワーショップを彷彿とさせるような開放感溢れる全面ガラス張りの店舗のギャップがとても斬新な印象を与えます。

 

épais(店内01)オーナーさんは県内の某結婚式場のレストランでキッチン&フロアスタッフとして勤務され、長年自身の中で抱いていた想いをカタチにするため、心機一転お店をオープンされたのだとか。

 

ちなみにその想いとは・・・「自分の好きなものを美味しく、多くの方に提供したい」・・・基本“食いしん坊さん”なのだそうです(^^)

 

そしてその想いのカタチが、店名に掲げられているFrenchtoast Cafe(フレンチトーストカフェ)ということなのです。確かに県下でフレンチトーストを前面に出しているお店は(拙い小生の)記憶にありませんし、喫茶メニューの中でも決して存在感があるとは思えないものを敢えて主役に据えてくるところに、オーナーさんのチャレンジングな意気込みを感じます。


店内は定員約15名と決して広くはありませんが、空間をとても有効に且つお洒落にまとめられているので、全く狭さを感じません。ここはオーナーさんのセンスの良さが光ります。

 

今回は妻と(当然ご相伴に与れない)二女の3人で訪れました。折角専門店なのだからと、フレンチトーストを所望することに。何せ小生の中では「卵と砂糖とミルクを溶いたところにパンをボチョン、トースターでチン」のイメージしかありませんので、どうしても新たな世界を開拓してみたかったのです。

 

デリ・フレンチトースト(スモークサーモン&アボカド)こちらのフレンチトーストはスイーツ(おやつ)とデリ(食事)の2タイプを提供されています。小生の辞書に「甘くないフレンチトースト」の文字が無いので、向学のためこちらをチョイス。数あるメニューの中で、スモークサーモン&アボカドをオーダーしました。

 

予想以上にボリューミーです。フレンチトーストに使用している卵は多賀町にある特約養鶏場のもの。

 

デリは卵を浅漬けにしてパンの食感を残すように工夫されています。スモークサーモンも野菜もスープも、新鮮且つ素材の旨味を十分に活かして破綻がありません。そして何より盛り付けが秀逸。視覚的に愉しませる手法は、ブライダルレストランで修業を積まれた所以ですね。

 

ランチセット(煮込みハンバーグセット)妻はランチメニューをチョイス。その中でも余程興味を惹かれたのでしょう・・・

 

1日限定5食・煮込みハンバーグセットをオーダーしました(^^)

 

こちらはメニューの中では結構“ガッツリ系”なのですが、家庭的でヘルシーに見えてしまうのがオーナーさんの心憎い演出。

 

フレンチシェフ直伝の本格赤ワインソース・国産肉100%・赤字覚悟の一品です。妻からひとくち頂きましたが・・・お肉の旨味が凝縮してます・・・なのにしつこくない・・・マジックです。

 

他にもオーナーさんお手製のスイーツも充実。タルト・パウンドケーキ・ベイクドケーキ・ブリュレを中心として、常時6~7種類を提供されています(オーナーさんお一人でよくやっておられます・・・脱帽)。イートインは勿論、一部を除いてテイクアウトも可能です。

 


そんな「一部を除く」うちの1つであるブリュレを妻がどーしてもと言うのでイートイン(太っても知らんよ~)。

 

エスプレッソ・マロンブリュレこちらは通常提供されておられるエペ・ブリュレではなく、期間限定のエスプレッソ・マロンブリュレ

 

マロンの風味がほのかに残り、甘過ぎず、また表面のカラメルのビターさがアクセントとなって、実に甘美な一品です。

 

なお、このブリュレは残念ながら10月の限定メニュー。但し、ひょっとしたら延長するかも?とのことでした(^^)

 

こちらはオーナーさんお1人で切り盛りされているので、時間にお急ぎの方はご容赦くださいとのこと。またランチは他にも「野菜たっぷり焼きカレーセット」や「よくばりサラダセット」がありますが、何れも1日限定5食ですので、是非事前にご予約くださいとのことです。

 

épais(店内02)最後にépais(エペ)とはフランス語で「厚い」という意味。これにオーナーさんご自身のニックネームを文字って命名されたようです。

 

妻はこの「厚い」はメニュー全体に共通するボリュームに掛けているのでは?と推察しておりましたが、小生は「決して出しゃばらない静かな“熱い(厚い)”想い」を指しているように感じました。タイトルの「細くて厚い?」とは繊細さと熱い(厚い)想いという意味を込めてみたものです(^^)

 

さて、今度は12時間以上漬込まれた、とろける口当たりが自慢のスイーツ・フレンチトーストに是非挑戦したいと思います(^^♪

 

Cafe+Frenchtoast épais

・滋賀県彦根市和田町53-6
【TEL】   0749-20-9225
【休業日】  月曜/第2・4火曜日
【営業時間】 11:00~19:00 

 

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“Soy+Cafe” finale and foever…

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Soy+Cafeカウンター早速何とか予定を遣り繰りして、家族うち揃って行って参りましたSoy+Cafe(ソイプラスカフェ)さん。

 

やはり閉店の報を知ってか、途切れることなくお客さんが来店されていました。

 

残念ながら看板犬のモコ&まるには出逢えませんでしたが、素材と味とジューシィさに拘ったバーガーは健在でした(^^)

 

ソイプラスバーガー妻はSoy+Cafeさんで最もオーソドックスなソイプラスバーガーをチョイス。

 

レタス・アボカド・スライスオニオン・トマトと野菜てんこ盛り。

 

サンドイッチ感覚で頂ける、女性におススメのヘルシーな一品です。

 

クイーンズバーガー長女はオーナーさんがニュージーランドはクイーンズタウンで出逢ったバーガーを再現したクイーンズバーガーをチョイス。

 

フレッシュ野菜てんこ盛りはそのままに、ガーリックマヨネーズとオリジナルソースで纏めた、少しパンチの効いたテイスト。

 

こちらのお店では少しカラーの異なる一品です。

 

全部のせバーガーそしてトリを務める小生は全部のせバーガーをチョイス。

 

同じく野菜てんこ盛りはそのままに、チーズ・ベーコン・マンゴー・目玉焼き、そして100%ビーフパテが奢られます。さらに5種類のソースが選べる特典付き。

 

まさにKing of Soy+Cafeに相応しい、ボリューミーな一品です。

 

Soy+Cafeメニュー0歳の二女は、可哀想ですが持参の乳児用おせんべいで我慢してもらいました(^^)

 

ちなみにオーナーさんはもう1つ事業をお持ちで、今回の閉店は両立の難しさから苦渋の選択での決断であったそうです。

 

ただこのお仕事もとても好きで続けてこられたので、いつかまた再開することが出来ればとも仰っておられました。

 

わんこと一緒に愉しめるバーガーオープンカフェ・Soy+Cafeの営業もあと僅か。

 

興味を持たれた方は是非訪れてみてください。

 

Soy+Cafe(ソイプラスカフェ)さんのファーストインプレッション記事はこちら!

 

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ハワイの風、永遠に~“Soy+Cafe” finale

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また残念なお知らせが飛び込んで参りました<(ToT)>

 

Soy+Cafe湖東平野の田園地帯で、わんこと共に自然素材に拘ったファーストフードを提供してこられたSoy+Cafe(ソイプラスカフェ)さんが、10月30日をもって閉店されることになりました

 

理由は知る由もありませんが、拘りのお店がまた1つ姿を消すことになり、とても寂しい限りです。

 

なお週末のみの営業(一部休業)ですので、詳しくはお店のブログ(下記紹介記事内にリンク有り)の営業予定をご確認ください。小生も何とか予定を調整して訪問したいと思います。

 

久し振りにモコ&まるにも逢いたいなぁ(^^)

 

Soy+Cafe(ソイプラスカフェ)さんの紹介記事はこちら!

 

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」ブログ全表示はこちら!

 

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素敵なマダムの素敵な小部屋 “Café Rin ~凛~”

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久し振りに「記事らしい記事」の投稿でございます。そしてそのまた久し振りの“小生の隠れ家”にご招待致したいと存じます。本業の「郷土史ジャンル」は今しばらくご猶予賜りますように<(_ _)>


先日も申しました通り、仕事と育児に追われる日々でございまして、中々自分“だけ”の時間を得ることは叶いません。取材の旅も時間と場所の制約が付き纏い、自由が利かない現状です。そのような中、妻子のご機嫌を取りつつ見つけた隠れ家でございます(^^)

 

Cafe凛(看板)実はオープンされてまだ約3ヶ月の新しいお店ながら、もう何度も通っております。ご紹介を躊躇していたのには訳がございまして、オーナーさんが「未だお店のスタイルが全く定まっていないので」とのお言葉に、今しばらく様子を見ていた次第です。

 

去る6月26日。彦根も市街地に近い湖岸道路沿いに、1軒の小さなカフェがオープンしました。それがCafé Rin ~凛~(カフェりん)です。

 

特に開店の告知もされず、初日は知人の方たちによるセレモニー。その翌日に私たち家族がたまたま入店。何ともひょんな御縁を感じて、以来足しげく通っております。

 

Cafe凛(店舗)オーナーさんは長年企業食堂のキッチンシェフとして勤務された後、定年退職。

 

しばらく専業主婦をされていたのですが、自宅に籠る生活に限界を感じ、これまでのキャリアを活かして、心機一転カフェをオープン(自宅兼店舗も新築!)されたとのこと。“馬力”ですねぇ・・・小生には到底真似出来ませぬ(>_<)

 

ちなみに「凛」というネーミングは、オーナーさんが若い頃から一番好きな言葉なのだとか。娘さんは言うに及ばず、何と愛犬にも命名される程のお気に入りの言葉なのだそうです。

 

確かにオーナーさん、“凛”としたイメージ漂うマダムでいらっしゃいます(^o^)

 

Cafe凛(店内01)お店は内外共に白を基調とした、まさしく「白亜の城」。

 

定員は約16名と決して大きくはありませんが、それだけに最大限空間を活用し、ゆったりとした時間を過ごせる雰囲気を醸し出しています。

 

ちなみに我が0歳の愛娘は、天井で回っている木目調のシーリングファンが大のお気に入りです(^^)

 

また完全予約制ではありますが防音機能を備えた個室(こちらは喫煙も可・定員4名)もあります。

 

少人数でのお茶会や商談に、また小さなお子さんのいるご家族にとても重宝されているとか。私たちも時折利用させていただいております。

 

Cafe凛(店内02)オーナーさん曰く、「本当は湖岸道路の琵琶湖側を希望していたけど、国定公園としての法律の制限や物件の予算超過もあって妥協せざるを得なかった」とのこと。

 

外の眺望はイマイチですが、その分明るい雰囲気や日頃の喧騒を忘れられる場としてのイメージ作りに重きを置いたそうです。

 

さて肝心のメニューに関してですが、実のところドリンクは不得意でまだまだ試行錯誤の段階なのだそうです(小生は十分美味しいと思うのですが・・・)。これからラインナップも充実されていくので乞うご期待です!

 

でも流石は経験豊富な元キッチンシェフ。フードメニューには自信あり!一番のおススメは数量限定のランチです。オープン以来、特製ランチ→日替りランチ→月替りランチと模索されたのですが、最終Aランチ(チキンソテー系)とBランチ(ポークソテー系)に落ち着かれました(^^)

 

系統は2種類ですが、何とチキンソテーは塩レモン漬込みor照焼き、ポークソテーは蜂蜜漬込みor生姜漬込みが選べるんです。その中でも小生のおススメはコチラ。

 

塩レモン漬込みのチキンソテーまずAランチは塩レモン漬込みのチキンソテー

 

ジューシーなもも肉がレモンの風味でとてもさっぱりと頂けます。

 

添えられたレモン塩を付ければ、より爽やかな食感を堪能出来ます。

 

また全てのランチに共通する点ですが、野菜を中心としたヘルシー志向のメニューで、しかもあっさりとしたテイストで纏めているということ。この点が女性のみならず、年配の方々からも支持されている所以です。

 

蜂蜜漬込みのポークソテーさてもう1つのおススメはコチラ。

 

Bランチならば蜂蜜漬込みのポークソテー


蜂蜜のほのかな甘みがお肉に染み込んで、独特の味わいを醸し出しています。

 

ポーク特有の臭みが苦手な方におススメです!

 

パッと見た感じでは左程ボリューミーではありませんが、これが意外とお腹いっぱいになるから不思議。大食漢の小生も大満足です。なおAランチは1,000円(税込)、Bランチは1,100円(税込)。何れもドリンク付きと、とてもリーズナブルです(^^)

 

「60代とはいえ未だ未だ勉強中。最近はコンビニでも美味しいコーヒーやフードがリリースされているので、価格面では到底太刀打ち出来ないけど、日頃の喧騒から離れてゆったりと寛げる時間を求める方々に提供出来る空間づくりを目指したい」とオーナーさん。実際口コミで“ゆとりの時間”を求めるお客さんが徐々に増えています。

 

凛の鈴(りん)ちなみに基本オーナーさんお1人で切り盛りされているので、時間にお急ぎの方はご容赦くださいとのこと。またランチは数量限定のため、事前にご予約を頂けると確実ですとのことです。そして、時折顔を出されるご主人のご趣味がロードバイクで、“ビワイチ”トライアルのバイカーのために駐輪スタンドの設置を検討中とか(「何時になることやら・・・」とオーナーさん談)。

 

他にも自家製ジャムなどを提供されていたり、こだわりのモーニングメニューを提供されたりと、日々進化を遂げられている凛。次回訪問した際どんな新しい出来事に出逢えるのか、愉しみに枚挙の暇がないカフェです(^^♪

 

Café Rin ~凛~

・滋賀県彦根市大藪町1812-27
【TEL】  0749-20-2576
【休業日】   月曜日(祝日を除く)
【営業時間】 8:00~18:00 (※ランチは11:30から)

 

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L’hirondelleにYELLを!

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

今から約2年半前、当ブログで隠れ家的お店としてご紹介したsweets&cafe L’hirondelle(リロンデル)さんですが、5月の連休明けから現在に至るまで休業を続けておられます。

 

頻繁に通っていたお店なので色々と事情を調査しましたところ、オーナーさんが急な大病を患われ、現在療養中とのことでした。

 

リロンデルさんのケーキセット最近は地元のお客さんはもとより、県内各地からも来店が絶えず、お一人でお店を切り盛りされていたこともあり、きっとそのお疲れが出たのではないかと思われます。

 

お休みに入られる直前、次女が誕生して久し振りに訪問した際も、ケーキセットに『誕生おめでとう』のこんな粋な計らいをしてくださるとても優しい方なのです。

 

新進気鋭の有望な、そして多くの方々に愛されているパティシエさんだけに、1日も早いご回復と復帰を祈らずにはいられません。

 

facebookのアカウントをお持ちの方で、もし差し支えございませんでしたら、メッセージからでも結構ですので、是非励ましのお便りを頂ければ幸甚です(右サイドバーのリンクからご本人のページに入れます)<(_ _)>

 

かくいう小生も「失踪説」まで出る始末ですので、そろそろ休眠から脱しないといけませんね(^^)

 

sweets&cafe L’hirondelle(リロンデル)さんの紹介記事はこちら!

 

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爽風そよぐ湖畔の茶寮 “Pâtisserie café Cherie”

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

今回は約1年半振りに“小生の隠れ家”にご招待したいと存じます。


・・・と申しましても、早々「隠れ家的なお店」なんぞ見つかるものではございません。何時ものことながらリサーチゼロの「たまたま発見」したお店でございます。

 

シェリー外観先日妻と奥石(おいそ)神社に参拝しての、その帰り。

 

湖岸道路に出ようと旧安土町(現・近江八幡市)を縦走中、一瞬視界に飛び込んだ(安土で見覚えのない)1軒の洋風建屋。

 

視界に飛び込んできたからには、気になって仕方がない。

 

思わず愛機プリウスを急速両舷停止、180度回頭、面舵いっぱ~いっ!

 

シェリーネームプレートで、到着・・・「はて、何のお店かな?」

 

夫婦共々、恐る恐る接近・・・

 

駐車場入口にネームプレートあり。

 

フランス語は“チンプンカンプン”ですが、どうやら「カフェ」であることは認識出来たので、立ち寄ってみることにしました。


こちらは滋賀県下最大の内湖・西の湖東岸の湖畔に佇む茶寮、Pâtisserie café Cherie
(パティスリーカフェ・シェリー)。何と東近江市(旧八日市市)で長年“街の洋菓子屋さん”と親しまれてきた「お菓子の家 シェリー」の2号店なのだとか。未だ昨年6月にオープンされたばかりなのです。

 

限定メニューボードハーブたちに包まれた玄関の軒先には、「自家製無農薬レモンのレモネード」が数量限定(@_@)

 

兎角レモンテイストに眼がない小生は、喉の渇きも相俟って、興味津々で入店!

 

もう1つのメッセージボードには「日替サンドイッチ」の文字が・・・


これまたサンドイッチ好きの小生。
こちらも捨て難い気持ちでいっばいだったのですが、ランチを済ませた直後でしたので、「次回の課題」ということに((+_+))

 

初めて訪問のお店で、余り欲張ってはいけません(>_<)

 

ショーケース小さなショーケースには、実に華やかで可愛らしいケーキで溢れています。

 

現時点でケーキに関しては毎朝本店から供給されているそうです。

 

でも立派な厨房を備えておられるますし、また店長さんは並々ならぬこだわりをお持ちの方。

 

こちらオリジナルのケーキたちが並ぶのも、そう遠くないかも知れません。


ウッドデッキからの眺望湖畔に立地しているということも去ることながら、上下階共にオープンデッキを備えた開放的な空間レイアウトがこのお店の特徴。

 

「風の家」と呼称するに相応しい雰囲気を醸し出しています。

 

左の写真は1階のテラス席。天候が良ければ抜群の眺望です。

 

店長さんに我儘言って、2階も拝見致しました。


セカンドフロア1階とはまた異った趣。とても落ち着いた雰囲気の空間です。

 

こんなところで時間を過ごせたら、何時間でも読書に没頭出来そう。

 

お店にとっては甚だ迷惑なお客ですがね・・・(>_<)

 

さて雰囲気の良いお店というのは確認しました。さて次は肝心の「お味」です。


泣く泣くサンドイッチを断念した小生は、「お茶」することに致しました。

 

レモネード&りんごの木勿論オーダーしたのは自家製無農薬レモンのレモネード

 

お供のお菓子はりんごの木という名のパイケーキをチョイスしました。

 

独断と偏見ではありますが、「和食は出汁、洋食は卵、お菓子はリンゴの扱いに長けた料理人は間違いない!」と考える小生。

 

まずはレモネード。優しい酸味と仄かな甘みがベストマッチ。後味もすっきりで、暑気払いの飲み物としては最適!

 

続いてりんごの木。こちらも甘さ控えめで、しっとりとした果肉と生地のハーモニーが絶妙です!

 

焼菓子・自家製無農薬ジャムコーナーお味も間違いないお店です。

 

カフェのメニュー内容や組み合わせ、価格設定は未だ発展途上の感がありますが、今後に期待大です(^^♪

 

他にも焼菓子や無農薬ジャムなどを提供されているのですが、最後に小生のイチオシをご紹介します。


少しページを戻っていただいて、写真のケーキプレート上をご覧ください。花の形をした「何やら」を確認出来るかと存じます。

 

特製メレンゲコレ、メレンゲなんです。

 

実は小生、「大のメレンゲ嫌い」。理由は卵白の臭いとコリコリとした食感。

 

でもコチラのメレンゲは“眼から鱗”!

 

最初は固く感じるのに、口に含んだ途端溶けてしまうのです。卵白感は全く無く、まるで綿菓子を食べているような感覚なのです。

 

店長さん曰く、「私もメレンゲが苦手で、改良を重ねたらこんな感じに仕上がりました」とのこと。店長さん、なかなか侮れません。

 

店頭でも120円で販売されており、お土産にも最適。小生も思わず買い求めました。おススメでございます)^o^(

 

帰り際、「テラスから眺める西の湖の夕陽はとても綺麗ですよ」と教えて戴きました。今度は天候の良い夕暮れ時に訪問しようと思います。これからは行楽に最適の季節。行程の途中に組み込んでみてはいかがですか?

 

Pâtisserie cafe Cherie

・滋賀県近江八幡市安土町下豊浦5017-1
【TEL】  0748-25-0305 (※八日市本店)
【休業日】   不定休
【営業時間】 10:00~19:00 (※ラストオーダー18:30)
【facebook】 お菓子の家 cherie

 

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