「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>
此度2回シリーズでお届け致しました“アミンチュ”ボンネットバス奮闘記~幻影・若江線巡礼に、近年稀にみる実に多くの皆様のご訪問を賜りまして、誠に有難うございました。BXD30動態保存活動の認知に、微力ながら少しでもお力になれたことを大変喜ばしく存じます。
さて第3回公式復活運行同乗取材にあたり、参加直前に行程表を頂戴しました。「なかなか時間にタイトな行程だなぁ」「自身の昼の燃料補給はどうしたものか?」と色々考えあぐねておりました。するとバスオーナーの二輪工房代表・村田さんより「先日のロケハン(ロケーションハンティング)で熊川に昔の学校給食を出すお店に立ち寄ったんだけど、もし興味があったら覗いてみたら。熊川は少し長めの滞在を予定してるし。」と声を掛けて戴いたのです。

熊川宿到着時。他の参加者の皆さんは早速思い思いのアングルでBXD30の撮影に集中されている中、不届者(笑)の小生はバスの撮影もそこそこに、学校給食のお店を求めて、そそくさと宿場町徘徊に出向いてしまいました。
隆盛当時の面影を残すため、景観保全を最大限に重視されているお陰で、とても趣がある街並みを堪能出来ます。ただ同じような建屋の古民家が立ち並ぶため、お店の正面まで赴かないと何を生業とされているのかが判別し辛いという欠点も少なからず内包しています。まぁ普段ならそれもまた愉しみの1つとして捉えられるのですが、今回は時間の制約もあって、その余裕がございませんでした(苦笑)。

案の定、前述での懸念通り宿場町を1往復する始末(笑)。
再度注意深く各古民家を確認(これはもう不審者の域です)し、二度見の末ようやく発見しました。
なお建屋の屋根が水平なのに、道路が水平でないのは小生の撮影の腕がヘタクソだからではございません。言い訳がましいですが、これは店先の道路が緩い坂道になっているからなのです(道路を水平基準に撮影しますと、建屋が傾いて見えてしまいます)。よってこの宿場町は、結構な勾配の場所に整備されたことが窺い知れます。

こちらが今回お目当ての給食カフェ はな結(はなゆい)です。
小浜市内の保育所や小・中学校で約9年間、栄養教諭として勤務されたオーナーさんが、2020(令和2)年7月20日に「童心に戻りつつ伝統食や地元野菜に接し故郷の素晴らしさに触れる契機に」をコンセプトとして開業されたカフェです。因みに店名の由来は、生花店が併設さていることから「はな」。オーナーさんのビジネステーマである、「人・食・地域」を「結びたい」という思いから「結」。この2つを融合させたものだとか。
流石長年子供たちと接してきたオーナーさんだけに、店頭のメニューボードの雰囲気に童心をくすぐる心遣いが垣間見えますね。築160年の古民家ですから、差し詰めかつての分校や分教場のイメージでしょうか。早速店内にお邪魔しました。

丁度ランチタイムに差し掛かっていましたので、テーブル席はほぼ埋まっていました。他のお客様のご迷惑にならないアングルで撮れたのがこの1枚。
梁や柱に古民家の面影が残りますが、現代風の落ち着いた雰囲気にリノベーションされていて、とても築160年の建屋とは思えません。なお店内にはメニューボードにかつて中学校で使用されていた黒板を流用したり、客席の一部に小学校で使用されていた児童用の机や椅子、その他色々な教材も活用されていたりと、随所に“教室感”が漂っています。
ランチメニューは、給食ランチとして週替わり給食ランチ( ¥880)と給食カレーセット( ¥660)の2種。ここでまた時間の制約との鬩ぎ合いで・・・

今回は給食カレーセットをチョイス(週替わり給食ランチも捨て難かったのですが、時間が・・・)。食器やお盆(トレー)はメラミン樹脂製ですので、印象は昭和50年代後半以降の給食といったところでしょうか。
小生はアルマイトからメラミンへ移行する時期に幼少期を過ごしておりました。タイプ(なんちゃって)でも良いので、メニューの内容に併せてアルマイトで供するのもまた一興ではないでしょうか。
平成から令和ともなると人間もカレーも“多様化”の時代。カレーと一言で申しましても、離乳食から高級ホテル仕立。超甘々から本格的にスパイシーなものまで実に様々。でも給食カレーと銘打つだけあって、「そうそう昔カレーと言えばコレだったよね」という懐かしさ。そして地元の食材をふんだんに使用されていることもあり、地元愛にも溢れるお味でした。
あと最近の牛乳容器って、こんな洒落た形状に変化しているんですね。これまた小生、幼少期は容量200 mlの牛乳瓶からテトラ・クラシック(三角型パック)。それも紙製からポリエチレン製への移行期でありましたので、軽いカルチャーショックを受けてしまいました(笑)。

また、月に数回あるか無いかのご褒美メニューへグレードアップさせるためのオプションも充実。
当時の苦手でマズ~い(失礼)牛乳を、夢のようなフレーバーに変身させてくれたミルメーク。テストの成績が良かった時、母親にせがんでせがんでようやく作って貰えたハ〇スのゼリ〇ース。そんな時にしかお目に掛かれなかったキラキラのゼリー。昔は大人にとっての贅沢な御飯の友だった、様々なテイストのふりかけ。
そんな夢のスペシャルオプションを、お手頃価格で大人買い(?)することも可能です(笑)。

最後にご紹介するのは、コチラの名物の双璧を成すあげぱん(これも子供の頃は特別食でしたねぇ・・・)。
サイズは小(180円)と大(250円)、テイストはシュガー・きなこ・ココアの3種から選べます。小生は迷わずビッグサイズをお勧め致します。もちろんテイクアウトOKです(^o^)v
実はこの写真、色々と小生の無理なお願いに対応してくださったオーナーさんの1シーンなのです。あげぱんの大サイズ用のコッペパンストックが極端に少ないのは、家族へのお土産用にと小生が大人買いしてしまったからなのです。通常は十分ストックされていますのでご安心ください。
あと、あげぱんはオーダーされてから調理され、出来立てを提供されます。フライヤーの容量の都合、一度に調理出来るのは大サイズで2本。要する時間は約5分。限られた人員で切り盛りされていますので、最短でも注文数✕5分÷2(小数点は5分単位切り上げ)/分の時間を必要とします。小生は初来店でそのシステムを全く存知していなかったため、オーナーさんには大変なご無理を強いてしまいました。その節は大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。
よって、あげぱんのテイクアウトをご希望の場合は、ランチまたはカフェでのメインオーダーと同時に依頼されることをお勧め致します<(_ _)>
オーナーさんからは、4月からメニューを一部変更しますと伝えられました。どうやら定期的にメニューを見直しておられるようです。今回は初来店で事前の情報不足のうえに時間の制約もあって、給食カフェの魅力を十分堪能することが出来ませんでした。コロナ禍が一段落しましたら、今度は家族と一緒に再訪したいと思います。その時は更にヴァージョンアップされた給食カフェに出逢えそうで、今からとても愉しみです(^^♪
あ・・・お土産のあげぱん。家族に瞬殺されて写真が撮れなかった・・・トホホ<(TOT)>
・福井県三方上中郡若狭町熊川38-25
【TEL】 070-1066-6161
【休業日】 木曜日(不定休あり)
【営業時間】 ランチ・・・11:30~14:00
カフェ・・・14:00~15:30(ラストオーダー)
※ご予約は前営業日迄にLINEにて(詳しくは公式HPでご確認ください)

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