Daily Archives: 2022年11月24日

天空の里山 again “屏風”紀行(中篇)

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

引き続き、天空の里山 again “屏風”紀行をお届け致します。

編集者時代の下記の記事も併せて御覧賜れば幸甚です。

>>>>天空の里山紀行(2)屏風集落”

ここで進路を180度回頭。桃原口を後にし、県道239号(水谷彦根線)との交点を目指して県道17号(多賀醒井線)をひたすら西進。

1.6kmも走れば合流出来る筈なのですが・・・行けども行けども中継点には到達せず、何やら見たような景色に再び出逢うことに。

多賀町役場 後谷出張所(平成15年当時)
多賀町役場 後谷出張所(平成15年当時)

交点の角地にはこの写真の建物があるので、これを視覚的目標としていたのですが・・・「芹谷ダムが実現していたらこの辺りの景観も大きく変化していただろうなぁ」などと景色を眺めながら運転していたためか、何と交点を通過し3kmもオーバーしていたことが発覚。皆様、「漫然運転」にはくれぐれもご注意を!

実はこの建物、旧芹谷村・旧脇ヶ畑村が多賀町に併合後、この地域の町民の行政サービス提供のために整備されたものなのです。然し急速な人口減少に伴い、業務縮小の一環として平成に入り程なくして閉鎖されてしまいました。

多賀町役場 後谷出張所跡
多賀町役場 後谷出張所跡

平成16(2004)年3月。当時本格的にスタートした芹谷ダムの整備事業の影響で芹谷分校と共に解体されたと風の噂には聞いていたのですが・・・まさかここまで周囲の光景が変わっていようとは思いもしませんでした。

20年の時代の移ろいで、益々人の営みの痕跡が薄らぎ、再び静かな自然へ還ろうとしています。

20分程のタイムロスを喫しましたが、即座に計画を練り直し、再びもと来た道を戻ります。何せ山間部での活動に於ける想定外のタイムロスは「命取り」ですから・・・。

スバル プレオバン
スバル プレオ バン (初代)

編集者時代の取材に使用していた愛機はカローラバンでした。軽量で汎用性の高い車輛でしたが、如何せん馬力もトルクも低く山岳路には全くと言っていい程不向きでした(当然と言えば当然ですが・・・)。

今回は当時もお世話になったMT TRADINGさんのご協力で、「小型・軽量・高トルク」の三拍子に加え、「高旋回性・低燃費・充実装備」を兼ね備えたスバル・プレオ バンを借用。以前の取材に比して、高いアドバンテージを得ることが出来ました。写真の車輛がそれですが、とても初年度登録から数えて20年・走行約11万kmのロートルとは思えぬ素晴らしい性能を発揮!!見事タイムロスをカバーしてくれました。

スバルがこのような素晴らしい技術力を持ち備えながら、軽自動車の自主開発から撤退したことは実に惜しいことです。

後谷・屏風分岐点
後谷・屏風分岐点

県道239号(水谷彦根線)に進入したのも束の間、約200mを走行して、ここから多賀町の町道水谷後谷線に入り、ここからドライビングテクニックを問われる山間の酷道に入ります。

「暗い・狭い・滑りやすい」に加え、「落石多数・対向箇所少・悪路盤」な約2.5kmを何とか駆け抜けると、町道後谷線と屏風線の分岐点に到着。

ここは以前と全く変わらぬ風景。少しホッとしました。因みに水谷は“すいだに”、後谷は“うしろだに”と読みます。

多賀町道屏風線起点
多賀町道屏風線起点

分岐点からヘアピンぎみに町道屏風線に進入して、おっと急ブレーキ!!!!!。

以前には存在しなかったチェーンによるバリケードが設置されているではありませんか。当時は東隣の集落である甲頭倉(こうずくら)に設置されていましたが、まさかここもとは・・・。

限界集落や過疎、廃村が昭和末期からの社会問題として取り上げられ出した頃からの弊害であった私有地並びに無住家屋への不法侵入。それに伴う窃盗や破壊活動が今でも行われている現実をこのような形で突き付けられようとは・・・日本人として実に嘆かわしいことです。

プレオを邪魔にならない場所に駐車し、装備を整え、ここからは徒歩で屏風集落へ向かうことと致しました。

屏風集落口
屏風集落口

集落まであと僅か550mの行程だったのですが・・・当日肌寒い天候であったのにも関わらず、全身から汗は噴き出すは、息は上がるは、眼は眩むはで、何と30分も要することに。自動車なら僅か3分で到着する距離なのですが・・・普段の運動不足を痛感。文明の利器に頼り切った生活に溺れている現実に反省しきりです(苦笑)。

集落まではずっと上り坂だと思っていたのですが、途中から下り坂に。徒歩で向かったことで、ここがとても小規模の盆地であったことに気付くことが出来ました。まさに鈍足の奇蹟!

そしてようやくあの懐かしの情景に、約20年振りの対面を果たすこととなるのです。

【取材協力】 MT TRADING

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【後篇に続く】

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