「湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>
2月13日の記事で『滋賀の地酒を勉強中』と綴っておりましたが、その後色々な蔵元さんの日本酒をチョビチョビではありますが試させていただいております。
ただ残念ながら、どうも小生の嗜好に合う地酒に出逢えない現状です。米どころでもあり、水にも恵まれ、地勢的には絶好の酒どころ。そして小生は根っからの土着民。出逢えないのが不思議です。
最近地酒が世間で話題になったり、メディアに取り上げられたりする機会も増えて参りました。蔵元さんが新しい試みに挑戦されたり、観光客やファンを取り込むために様々なイベントや施設の整備に注力されていることも増えました・・・でもなぁ・・・ というのが正直な気持ちです。
これは飽くまでも私見ではありますが、 ひょっとするとそういう傾向を目の当たりにすると、途端に自身の嗜好のモチベーションが低下してしまっているのではないかなどと勝手に分析しております。
それはさておき、今回久し振りにまとまったお休みが取れたので、可能ならば手に入れたいと思っていた日本酒がありました。通販で入手することも出来なくはないのですが、何せ流通量が少ないので、蔵元さんのある地元でと考えておりました。銘柄はズバリ『 死神 』です。
予想通り、地元でも特約店でしか流通していませんでした。喜び勇んで会計に向かおうとしたその時、奥の商品棚の一角に何やら怪しげなラベルの一升瓶が・・・。
特約店の方に伺ったところ通称『裏死神』と呼ばれる正統派の純米大吟醸(責め酒)で、本家・死神とは全く異なるアイテムとか。流通量は本家よりも僅少で、その中でも全国的にメジャーな酒米・山田錦バージョンと、地元の蔵元さんだけで使われている酒米・佐香錦 バージョン があるとのこと。加えて後者はさらに流通量が極少で、今年はもう在庫限りだと言われました(※因みに蔵元さんのホームページにも紹介されていませんでした)。

そう言われれば入手するしかないっ!と、死神を断念していきなり裏世界に入り込んでしまいました(笑)。
「要冷蔵で保管には注意してください」とのアドバイスをいただいて、慎重に持って帰って参りました。まだ開栓しておりませんが、とても愉しみです。本家・死神が「 枯葉色でサエも良くない 、でもハマれば“病み憑き、憑りつかれそうな旨さ”」とのことですので、ひょっとするとその反対ですから『幸福感に包まれた御仏のような旨さ(?)』なのかも知れません(※特約店さんも余りに流通量が希少なため試飲したことがないとのことでした)。
日本酒初心者の小生ですが、不躾ながら『こういうシャレの効いた、でも中身は全く破綻、妥協のない酒が滋賀にもあったなら』としみじみ思うのです。他県の居酒屋さんに滋賀の地酒がラインナップされていることが少ない一因も、こういうところにあるのやも知れません。

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