Monthly Archives: 11月 2018

遷座1300年!モノノフの聖地“兵主大社”の伝説・補遺

「湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

前回お届け致しましたは兵主大社(ひょうずたいしゃ)のお話つきまして、今回少し情報を補足致したく存じます。

兵主大社神紋

前回の記事の中で、『兵主大社の神紋は「亀の甲羅に鹿の角」の文様です(是非境内で探してみてください)』と記述致しましたが、読者の方から『どんな形のものですか?イメージが湧きません』との投書を頂戴致しました。

・・・という訳で、特別に公開致します(笑)。左の写真の文様は境内のあちこちで見受けられますので、是非探してみてください。

遷座1300年記念 兵主大社展

現在、野洲市歴史民俗博物館では、開館30周年特別展「遷座1300年記念 兵主大社展―琵琶湖を渡って来た神さま―」が開催されています。

なおこの企画展を観覧されますと、ある特典がもれなく提供されることが判明致しました!

それは・・・平安時代後期に造営されたと伝えられ、国の名勝にも指定されている兵主大社の庭園が無料で拝観出来る証明書がいただけるのです!

これに伴い庭園の拝観時間も企画展開催中に限定して9:00~16:00に変更されています。証明書配付並びに無料拝観も企画展最終日の12月2日(日)までの特典となりますので、兵主大社参拝前に訪問されては如何でしょうか。

最後に名園と評判高き庭園の情景を特別(笑)ご紹介致します。紅葉はこの週末までが見頃のリミットかと存じます。

名勝兵主大社庭園

「子供連れで庭園の見学なんて・・・」というファミリーにもミニ情報を!実はこの庭園、ドングリの宝庫でもあるのです。お子さんにドングリ拾いなんていうのも如何でしょうか。

但し兵主大社様の「古の庭園の素晴らしさを、ありのままの状態で堪能してもらいたい」とのご配慮から、園内には防護柵や規制ロープ等は一切設置されておりません。

庭園には池や川、苔の自生エリアもございますので、引率の保護者の方はくれぐれもお子さんから目を離さぬようご配慮ください。

“紅葉の名所”と呼ばれる有名な観光地での散策も良いですが、足早に去っていく今秋の趣を、ゆったり・しっとり・静かに、そして郷土の歴史に想いを馳せながら過ごしてみるのもまた一興ではないでしょうか。

兵主大社

滋賀県野洲市五条566番地
TEL:077-589-2072
庭園/収蔵庫入場時間:13:00~16:00
庭園拝観:500円(4/15~7/15・9/15~12/15)
収蔵庫見学:500円 ※要予約

野洲市歴史民俗博物館

滋賀県滋賀県野洲市辻町57番地1
TEL:077-587-4410
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料/大人200円・学生150円・小中学生100円
休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日

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遷座1300年!モノノフの聖地“兵主大社”の伝説

「湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

今回は旧中主(ちゅうず)町の中心部、野洲(やす)市五条にございます兵主大社(ひょうずたいしゃ)についてお話をいたしたいと存じます。

 

武神・軍神である「兵主神(ひょうずのかみ)」を祀る神社は全国に約50社ありますが、延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう/927年に編纂された全国の神社及びその社格の一覧)に記載されるのは19社。

 

そのうち名神大社(みょうじんたいしゃ/神々の中で特に古来より霊験が著しいとされる神を祀る神社)の社格を戴くのは僅か3社のみで、兵主大社はその1社に列する由緒正しき神社です。

 

中世には「兵主」を「つわものぬし」と読むことにより武士の厚い信仰を得、その縁あって源頼朝・足利氏・徳川氏らに関連する文化財を多数所蔵しています。また京都の苔寺を彷彿とさせる国指定名勝の庭園もあります。

 

この神社の縁起にはこのような伝説があります。

 

「兵主大明神縁起」によりますと、大己貴命(おおなむちのみこと/一般には出雲神話「因幡の白ウサギ」に登場する大国主で知られる)が718年に不動明王の姿を借りて、琵琶湖の対岸・穴太(あのう)より八ッ崎(やつがさきき/現在の旧野洲川北流河口・マイアミあやめ浜西端)に上陸し、この地に鎮座されたのが起源と伝えられています。

 

その昔、兵主大明神(大己貴命)が穴太を発たれる際のこと。大明神は白蛇に姿を変え、大亀の背中に乗って琵琶湖を渡り八ッ崎に上陸。

 

そこから鹿が護り運び、この五条の地に遷座されました。

 

この伝承を顕彰するために、明治時代末期に“亀塚”“鹿塚”が建立されました。

 

現在亀塚は野洲市野田の田地に、鹿塚は兵主大社の庭園内にあります。

 

因みに兵主大社の神紋は「亀の甲羅に鹿の角」の文様です(是非境内で探してみてください)。

 

さらに「兵主大明神縁起」にはこのようなお話も残されています。

 

平安時代末期、源頼朝がまだ若かりし頃。琵琶湖上に於いて暴風雨に遭い、乗っていた船が方向を見失って八ッ崎に辿り着きました。

 

船人たちは困り果てて神に祈りました。頼朝が「何という神に祈るのか?」と尋ねると、船人たちは「昔、白蛇の姿をして大亀に乗り湖を渡った兵主大明神に祈っています」と答えました。

 

すると祈願の甲斐あって暴風雨は収まり、無事湖上を渡ることが出来ました。後に頼朝は鎌倉幕府を開き、天下を治めることに成功します。頼朝はかつての神の加護に感謝して、兵主大社の社殿を造営し、宝物を寄進したとされています。

 

以来、源氏・足利氏・徳川氏と代々幕府を開いた武家から手厚い庇護を受け続けました。

 

さて兵主大社と何かと関わりの深い「八ッ崎」の地ですが、こちらでは御鎮座故実の神迎えを八ッ崎神事として毎年12月上旬に兵主大社によって執り行われています。

 

長きに渡り密儀(みつぎ/特別の資格を持つ者だけが参加できる秘密の儀式)とされてきたのですが、近年は一般に公開されていますので、興味のある方は訪れてみてはいかがでしょうか。

 

なお平成30(2018)年5月には、『兵主大社と八ヶ崎神事』が文化庁所管の日本遺産、「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」の一部として追加認定されました。

 

遷座1300年記念 兵主大社展また現在、野洲市歴史民俗博物館では、開館30周年特別展「遷座1300年記念 兵主大社展―琵琶湖を渡って来た神さま―」を開催しております。

 

兵主大社をより深く知る絶好の機会ですので、是非こちらもお立ち寄りください。

 

兵主大社では近隣の今回取材にご協力いただきました兵主大社様、野田/五条地区の皆さん。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

 

 

兵主大社

滋賀県野洲市五条566番地
TEL:077-589-2072
庭園/収蔵庫入場時間:13:00~16:00
庭園拝観:500円(4/15~7/15・9/15~12/15)
収蔵庫見学:500円 ※要予約

 

野洲市歴史民俗博物館

滋賀県滋賀県野洲市辻町57番地1
TEL:077-587-4410
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料/大人200円・学生150円・小中学生100円
休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
※「遷座1300年記念 兵主大社展」の企画展示は12月2日まで。

 

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