Monthly Archives: 1月 2017

天空の里山紀行(1) “甲頭倉集落”

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>


好評を頂きましたフジテレビ『世界の何だコレ!?ミステリー』の“そこに辿り着く道がない!?樹海の中にある謎の村”の真相に迫るシリーズに引き続きまして、滋賀・犬上地区に点在する限界集落の魅力を12週連続でご紹介して参ります。

 

甲頭倉集落(代表的な民家)第1回は犬上郡多賀町の甲頭倉(こうずくら)集落をご案内致します。

 

 

1874(明治7)年に滋賀県に編入されて甲頭倉村に、1889(明治22)年に水谷・桃原・向之倉・河内・霊仙・屏風・後谷の七ヶ村と合併して芹谷村の一部となります。

 

 

甲頭倉集落(崩壊した家屋の家財そして最終的には1941(昭和16)年多賀町に併合されて現在に至ります。

 

甲頭倉は多賀町の最北端に位置する霊仙山系に抱かれた山・農村の1つ。

 

芹川上流から南北に細長く伸びる、平均標高370mのカルスト(石灰岩地形)山地にあります。最盛期は53戸153人の規模の集落でした。

 

甲頭倉集落(集会所)田地は無く、もともとは主に林業や薪炭で生計を立てていました。

 

1935(昭和10)年に開鉱した後谷(うしろだに)石灰鉱山に大半の住人が就業し、村は俄かに活況を呈しますが、約30年後の廃鉱と共に没落の一途を辿り、廃村へと追い込まれました。

 

 

甲頭倉集落(八幡神社)他の集落と異なり大半の民家がトタンか瓦屋根で、窓にはアルミサッシが取り付けられた家屋も多数存在します。

 

集落の中心を通る舗装道は、同じく集落の中心を流れていた甲頭倉谷の一部の上にコンクリート製の暗渠を設置して整備されるなど、山村にしては積極的に近代化が図られています。

 

甲頭倉集落(西蓮寺)また集落にある西蓮寺は庫裏(くり)もある非常に立派な建物で、この規模の集落にしてはとても荘厳な様相です。

 

氏神様である八幡神社も、神輿を収める大きな蔵が整備されていることから、往時の村の隆盛振りが伺えます。

 

 

甲頭倉集落(バリケード)近年集落の保全と盗難防止のために、県道17号(多賀醒井線)へ接続する集落入口にバリケードが設置されたこともあって、村は比較的良好な状態で保たれています。

 

廃村となった甲頭倉ですが、訪問するには甲頭倉創生会の許可が必要となりますのでご注意ください。

 

次回もお愉しみに(^^)

 

【参考文献】 角川日本地名大辞典・25滋賀県(角川書店)

【取材協力】 甲頭倉創生会 MT TRADING

 

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“天空の里山紀行”シリーズ執筆開始決定!

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>


フジテレビ『世界の何だコレ!?ミステリー』の“そこに辿り着く道がない!?樹海の中にある謎の村”をテーマにした記事に多数の訪問を賜りまして、誠に有難うございました。お陰様で「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」は、にほんブログ村地域生活(街) 関西情報ブログのランキング1位を獲得させて頂きました(^^)v

 

早春の霊仙山系当ブログ開設以来、1~2位を争うほどの方々にご来訪頂き、改めてテレビの影響力を認識致しました。

 

加えて「実に興味深い内容だった」「他に同じような場所はないのか?」等のご意見も多数頂戴し、此度温めておいた(?)取材テーマを一挙公開して参る決意を致しました。

 

今回は「樹海の中にある謎の村」同様、霊仙山系は犬上郡多賀町に点在する村々を12週連続でご紹介致したいと考えております。

 

天空の里山紀行(1) “甲頭倉集落”   平成29年1月25日 更新予定

天空の里山紀行(2) “屏風集落”    平成29年2月 1日 更新予定

天空の里山紀行(3) “後谷集落”    平成29年2月 8日 更新予定

天空の里山紀行(4) “イワス物語”    平成29年2月15日 更新予定

天空の里山紀行(5) “河内下村集落”  平成29年2月22日 更新予定

天空の里山紀行(6) “河内中村集落”  平成29年3月 1日 更新予定

天空の里山紀行(7) “河内宮前集落”  平成29年3月 8日 更新予定

天空の里山紀行(8) “河内山女原集落” 平成29年3月15日 更新予定

天空の里山紀行(9) “桃原集落”    平成29年3月22日 更新予定

天空の里山紀行(10) “大佛次郎の足跡”  平成29年3月29日 更新予定

天空の里山紀行(11) “栗栖集落”        平成29年4月 5日 更新予定

天空の里山紀行(12) “向之倉集落”    平成29年4月12日 更新予定

※執筆の都合、更新予定は予告なく変更する場合がございます。

 

なお今回の記事掲載に際しましても、改めて注意事項をご案内させて頂きます。もし興味をお持ちになり来訪を試みられる場合は、以下の事項をお守りください。

(カローラバン1)廃村とはいえ、どの建物・土地にも所有者がいらっしゃいます。みだりに内部(倒壊した建物も含む)に侵入することは、れっきとした犯罪行為となりますので絶対にお止めください。

(2)廃村に通じる林道は非常に幅が狭く、急な傾斜とヘアピンカーブの連続に加え、落石やウェットな路面状況が頻発する危険な道路です。自家用車での来訪は大変リスクを伴うことを予めご承知おきください(冬季は積雪で通行不能となります)。

(3)人の居ない山奥ですから、害獣・害虫(ツキノワグマ・ヤマビル・スズメバチetc)に遭遇する可能性は極めて高くなりますので、細心の注意を払ってください。

(4)公衆電話は当然ありませんし、携帯電話も圏外となります。最悪の事態を想定した装備を準備し、万全のプランを立てたうえで来訪してください。

今回の取材もMT TRADINGさんのご厚意でカローラバンを提供頂きました。もうすっかり“セカンドカー”状態です(^^)

 

シリーズが終了する頃は、現況では想像も出来ない櫻の舞い散る季節となります。長丁場とはなりますが、小生も久々のロングシリーズの執筆となります故、粉骨砕身心、事に当たる所存でございます。どうか最後までお付き合い賜れば幸甚です。

 

では次回をお愉しみに(^^)

 

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謹賀新年 天上天下唯我独尊 2017

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 新年、明けましておめでとうございます。

琵琶湖と三上山・日の出

本日で「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」開設5周年を迎えました(^^)

 

昨年は解放の1年でございました。今年は躍進の1年として邁進いたす所存でございます。本年も相変わりませぬご贔屓を賜りますようお願い申し上げます<(_ _)>

 

今頃・・・例年通り、地元の氏神様の元旦祭に参賀している・・・ハズです(^^)v

 

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