細くて厚い?デリカフェ“Cafe+Frenchtoast épais”

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

ところで本業の「郷土史ジャンル」はどうした?・・・のご意見、ごもっともでございます。

 

実はネタ自体はそこそこに集まってはいるのですが、時代背景や事実関係の裏取り(まるで“犯罪捜査”のようですが・・・)に少々手古摺っております。仕事に育児に繁忙な日々の合間での地道な作業故、今しばらく猶予を賜れば幸甚です<(_ _)>

 

ということで、今回も取材の合間に見つけた“小生の隠れ家”にご招待致したいと存じます。

 

実は今回ご紹介する隠れ家は、正確に申しますと妻が第一発見者なのです。恥ずかしながら小生は何度かその前を行き来していたのですが、全くその存在や変化に気が付きませんでした。それほど(笑)隠れ家度の高いスポットです。


彦根の市街地の南端。その中心地にポツンとある雨壺山(あまつぼやま/通称・平田山)。

 

平安期の猛将・平景清ゆかりの井戸があったり、戦国期に平田山城という城が存在したとか、関ヶ原合戦後の佐和山城攻略の際に徳川家康がここに本陣を置いたとか、大正期に火葬場が整備された(現在の千鳥ヶ丘公園)とか、戦後に市営初の母子寮(母子生活支援施設)と千鳥ヶ丘寮(老人ホーム)が開設されたりと興味の尽きないエリアなのですが、それはまた別の機会にということで・・・(^^)

 

épais(看板)その雨壺山西麓の県道206号沿い。

 

湖国バス・和田町バス停留場の真ん前にある、昭和の高度成長期に建設された古い小さな店舗ビル。

 

去る10月8日、1軒の小さなカフェがオープンしました。それがCafe+Frenchtoast épais(エペ)です。

 

以前水回り関係の工務店がここで営業されていました(小生は薄っすらとしか記憶にありません)が、長い間空テナントになっていました。

 

épais(店頭)大通り沿いであるものの、結構クルマの通過速度が高いこと。おまけに構造的に少し奥まっているので、開店していても気付きにくいところが難点。

 

しかしそれが却って隠れ家度を高める要素でもあるのです。

 

重ねて何度も申しますが・・・灯台下暗し・・・全然気付きませんでした(>_<)

 

古めかしいビルの建屋と、フラワーショップを彷彿とさせるような開放感溢れる全面ガラス張りの店舗のギャップがとても斬新な印象を与えます。

 

épais(店内01)オーナーさんは県内の某結婚式場のレストランでキッチン&フロアスタッフとして勤務され、長年自身の中で抱いていた想いをカタチにするため、心機一転お店をオープンされたのだとか。

 

ちなみにその想いとは・・・「自分の好きなものを美味しく、多くの方に提供したい」・・・基本“食いしん坊さん”なのだそうです(^^)

 

そしてその想いのカタチが、店名に掲げられているFrenchtoast Cafe(フレンチトーストカフェ)ということなのです。確かに県下でフレンチトーストを前面に出しているお店は(拙い小生の)記憶にありませんし、喫茶メニューの中でも決して存在感があるとは思えないものを敢えて主役に据えてくるところに、オーナーさんのチャレンジングな意気込みを感じます。


店内は定員約15名と決して広くはありませんが、空間をとても有効に且つお洒落にまとめられているので、全く狭さを感じません。ここはオーナーさんのセンスの良さが光ります。

 

今回は妻と(当然ご相伴に与れない)二女の3人で訪れました。折角専門店なのだからと、フレンチトーストを所望することに。何せ小生の中では「卵と砂糖とミルクを溶いたところにパンをボチョン、トースターでチン」のイメージしかありませんので、どうしても新たな世界を開拓してみたかったのです。

 

デリ・フレンチトースト(スモークサーモン&アボカド)こちらのフレンチトーストはスイーツ(おやつ)とデリ(食事)の2タイプを提供されています。小生の辞書に「甘くないフレンチトースト」の文字が無いので、向学のためこちらをチョイス。数あるメニューの中で、スモークサーモン&アボカドをオーダーしました。

 

予想以上にボリューミーです。フレンチトーストに使用している卵は多賀町にある特約養鶏場のもの。

 

デリは卵を浅漬けにしてパンの食感を残すように工夫されています。スモークサーモンも野菜もスープも、新鮮且つ素材の旨味を十分に活かして破綻がありません。そして何より盛り付けが秀逸。視覚的に愉しませる手法は、ブライダルレストランで修業を積まれた所以ですね。

 

ランチセット(煮込みハンバーグセット)妻はランチメニューをチョイス。その中でも余程興味を惹かれたのでしょう・・・

 

1日限定5食・煮込みハンバーグセットをオーダーしました(^^)

 

こちらはメニューの中では結構“ガッツリ系”なのですが、家庭的でヘルシーに見えてしまうのがオーナーさんの心憎い演出。

 

フレンチシェフ直伝の本格赤ワインソース・国産肉100%・赤字覚悟の一品です。妻からひとくち頂きましたが・・・お肉の旨味が凝縮してます・・・なのにしつこくない・・・マジックです。

 

他にもオーナーさんお手製のスイーツも充実。タルト・パウンドケーキ・ベイクドケーキ・ブリュレを中心として、常時6~7種類を提供されています(オーナーさんお一人でよくやっておられます・・・脱帽)。イートインは勿論、一部を除いてテイクアウトも可能です。

 


そんな「一部を除く」うちの1つであるブリュレを妻がどーしてもと言うのでイートイン(太っても知らんよ~)。

 

エスプレッソ・マロンブリュレこちらは通常提供されておられるエペ・ブリュレではなく、期間限定のエスプレッソ・マロンブリュレ

 

マロンの風味がほのかに残り、甘過ぎず、また表面のカラメルのビターさがアクセントとなって、実に甘美な一品です。

 

なお、このブリュレは残念ながら10月の限定メニュー。但し、ひょっとしたら延長するかも?とのことでした(^^)

 

こちらはオーナーさんお1人で切り盛りされているので、時間にお急ぎの方はご容赦くださいとのこと。またランチは他にも「野菜たっぷり焼きカレーセット」や「よくばりサラダセット」がありますが、何れも1日限定5食ですので、是非事前にご予約くださいとのことです。

 

épais(店内02)最後にépais(エペ)とはフランス語で「厚い」という意味。これにオーナーさんご自身のニックネームを文字って命名されたようです。

 

妻はこの「厚い」はメニュー全体に共通するボリュームに掛けているのでは?と推察しておりましたが、小生は「決して出しゃばらない静かな“熱い(厚い)”想い」を指しているように感じました。タイトルの「細くて厚い?」とは繊細さと熱い(厚い)想いという意味を込めてみたものです(^^)

 

さて、今度は12時間以上漬込まれた、とろける口当たりが自慢のスイーツ・フレンチトーストに是非挑戦したいと思います(^^♪

 

Cafe+Frenchtoast épais

・滋賀県彦根市和田町53-6
【TEL】   0749-20-9225
【休業日】  月曜/第2・4火曜日
【営業時間】 11:00~19:00 

 

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