「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>
第5回目はGattan Go(ガッタンゴー)をご紹介致します。
「大自然を観望!」色が濃い“奥飛騨の旅”。でもただ“観る”だけではつまらないので、体験型イベントを組み込むことに致しました(^_^)v
いや~それにしましても山の天候は本当にコロコロと変わります。
さっきまでピ~カンの快晴と思いきや、数十分後にはご覧の通りのどしゃ降り(>_<)
さて、一見この「道の駅」っぽいシャレた建物は旧奥飛騨温泉口駅です。
昭和41(1966)年に国鉄神岡線の終点・神岡駅として開業。昭和59(1984)年に第3セクター鉄道に転換(神岡鉄道)後は、奥飛騨温泉口に改称されました。この駅舎は平成14(2002)年に新設されたものですが、平成18(2006)年に神岡鉄道が廃止されたため、僅か4年で鉄道駅舎としての機能を失いました。
今回ここで何を体験するかと申しますと、軌道自転車(レールマウンテンバイク)でかつての線路を爆走しよう!という試みであります(^^)
軌道自転車と申しましてもエンジン搭載型の保線車輌ではなく、写真のようにレール上を自走するための専用フレームにマウンテンバイクを2台固定したモノ。
これを見ると、古今東西種別を問わず乗り物好きの小生はワクワク度が急上昇して参ります(^^)
かつては神岡鉄道の本社も兼ねていた駅舎は、現在レールマウンテンバイク・ガッタンゴーの管理事務所を始め、往時の神岡線を偲ぶギャラリーにもなっています。
美しくも厳しい自然環境の中で沿線住民のライフラインを支えていたかつての神岡鉄道。1枚1枚の写真から様々なドラマが生まれていたことを想起させます。
受付を済ませ予約時間になるまで駅構内をウロウロ。そんな時間潰しの間も更に雨脚は強まり、スタッフの方からは「安全面から中止する場合もあります」と告げられます。
こちらはレールマウンテンバイクならぬレールオートバイ。
スズキ・バーディ50を2台専用フレームで繋げたもので、スタッフ専用マシンとのこと。
体力に自信のないお客様やファミリー向けに用意された木製トロッコの牽引機として、また連絡用、路線点検用に使用されているそうです。でもコレ、鉄道専門用語に引っ掛けて言うならば、協調運転がとても難しそうですね(>_<)
止まぬ雨を恨めし気に天を仰ぐこと約30分。ここにまた小生に“旅の神様”が降臨します。そうなんです、どしゃ降りがウソのようにピタッと止んだのです(^_^)v
スタッフの方から運行再開決行!が告げられ、早速ミーティングルームに呼集されます。
ここはかつての神岡鉄道本社事務所。ここでレールマウンテンバイクの利用上のルールと注意点、安全衛生のレクチャーを受けます。
安全装備を受領したら、いよいよ出発!
ここはかつての改札口。つい8年前までは、ここにレールバスがエギゾーストノートを山間に響かせながら進入していました。
手前に見えるのはベンチではありません。レールオートバイの説明で出ました木製トロッコです。
この先に見える木製カタパルトのようなところにレールマウンテンバイクをセットし、線路へ射出されるようにして発車します。
その線路に滑り落ちる際の感覚といったら、もう何とも言えませぬ(^^)
さぁ、ここから3km先にある旧神岡鉱山駅を目指します。
乗っているのは自転車なのですが、気分はもう鐵道運転士!
思わず大声で「出発進行!」なんて言っちゃったりしています(^^)
今回私達は観覧シート付電動アシストマシンに搭乗。
小生と妻が動力源となり、娘が観覧シートに乗るという「お姫様馬車」状態。
我がファミリーのパワーバランスを象徴するかのような乗務構成です((+_+))
行きは緩やかな下りとなっているため、電動アシストの助けを借りずとも、みるみるうちに増速!
カーブ手前で減速しないと脱線しそうになる程に加速します。
こちらは旧神岡大橋駅。
近隣住民の要望で、第3セクター化されてから新設された唯一の駅で、右に見える赤いキノコの形をした公衆トイレがこの駅のシンボル的構造物です。
・・・という解説もそこそこに、神岡大橋駅を高速で通過していきます。
最初の未知との遭遇(?)、神岡第二隧道の入口が目前に。
さぁトンネルに突入するぞ~~~(^^)
(旅は続くよ、どこまでも・・・)
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