「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>
今回は久し振りに滋賀を離脱して“浪漫回廊探訪外伝”をお届け致したいと存じます。
小生は幼少のみぎりより、お隣・岐阜県は飛騨地方の大自然に一目置いておりまして(笑)、ここ近年泊り掛けで来訪する機会を増やしております。兎に角この平成の世にあって、“手付かずの自然”が満喫出来る大変貴重な場所なのです。この魅力を当面の間シリーズとしてお届けしたいと存じます(何回で完結出来るのかは不明ですが・・・)。
また5月3日に発生し、未だ終息が見えぬ奥飛騨地方群発地震の影響で観光客誘致に苦心されている地元の皆さんへ、お世話になった感謝の気持ちも込め、エールを送りたいと思います。
温泉地として国内でも高い知名度を誇る奥飛騨温泉郷の北端に位置する、奥飛騨地方最大の観光スポットです。
昭和45(1970)年7月、奥飛騨温泉郷(新穂高温泉)から西穂高岳への岐阜県側からのアプローチと併設する新穂高ロープウェイスキー場(2003年3月30日閉鎖)へのアクセスのために開業しました。
山麓の新穂高温泉駅から鍋平高原駅を結ぶ第1線区(573m)と、しらかば平駅から西穂高口駅を結ぶ第2線区(2,598m)より構成されます。
その中でもこちらの一番の目玉と言えば、やはり第2線区。平成10(1998)年7月に国内で初めて導入された2階建ゴンドラでしょう。
繁忙期になるとどちらのフロアに乗車出来るかは時の運なのですが、是非とも2階からの360度アルプス山系のパノラマ眺望を堪能して頂きたいですね(^^)
西穂高岳千石尾根にある終点・西穂高口駅。
ここは西穂高岳の登山口であり、また山小屋・西穂山荘への登山道も通じています。
この駅に降り立つと、気温は急激に低下。一歩外に出れば、そこは白銀の世界。約20分程度で下界とは全く異なる環境に晒されます。
ここでお願い。必ず冬装備でお越しください。下界がどんなに暑くても、軽装は禁物!ましてやピンヒールやサンダル履きなんぞは論外です。あと西穂高口駅にはトイレが設置されていませんので、他の駅で用便を済ませておいた方が良いでしょう。
山をナメちゃあいけません(-“-)
白銀の世界に圧倒された後は、再び駅に戻り山頂駅展望台からのパノラマをお愉しみ下さい。山の天候は変わりやすいので、快晴のアルプス山系には滅多とお眼に掛かれないのですが、それでも気軽に“アルピニスト気分”が味わえます。
西穂高岳・槍ヶ岳・笠ヶ岳が鮮明に眺望出来れば、“超”の付く幸運者ですよ(^_^)v
さて何かと制約のある新穂高ロープウェイですが、アミューズメントメインのエリアもございます。
施設の中間点の位置付けにあり、鍋平高原駅・しらかば平駅のある鍋平高原には、ビジターセンターや露天風呂があり、しらかば平駅には特産品ショップやレストラン、加えて自家製パンのアンテナショップも併設されています。
特にパン屋さんはこちらで焼いておられるので、注文して20分で焼き立てホカホカのパンが頂けます。
鍋平高原へはマイカーで乗入が可能(有料駐車場を利用)ですので、第1線区に乗車せず、西穂高岳千石尾根を目指すことも可能です(但し山麓の新穂高温泉駅付近の駐車場よりも収容台数が圧倒的に少ないので、小生は閑散期を除いて新穂高温泉駅からのアプローチをおススメします)。
ビジターセンター横にある源泉掛け流し露天温泉の神宝乃湯(かみたからのゆ)もおススメ。
源泉の温度が高いため、ちょっぴり熱めのお湯ではありますが、清らかな高原の空気と季節の花々、そしてバックには上高地の情景として欠かせない焼岳を遠望と、露天風呂としては最高のシチュエーションを備えています。
なお運営会社の奥飛観光開発から、奥飛騨エリアを満喫出来るお得なパッケージチケットも発売されていますので是非チェックしてみてください。
ちなみに・・・ 昭和62(1987)年にデビューし、平成15(2003)年4月に引退するまでの約16年間、第1線区で活躍した先代のゴンドラ“なでしこ号”が、新穂高温泉のとある場所で静かに余生を送っています。
現役を退いて11年。用途は変われどその威厳を保ち続けている姿に、日本のモノづくり品質の高さを強く感じます。
敢えて居場所は伏せておきますので、探してみるのもまた一興ですよ(^^)
(旅は続くよ、どこまでも・・・)
◆新穂高ロープウェイ
・岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高
【TEL】 0578-89-2252
【Web】 http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html
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