「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>
今回から3回シリーズで「京都千本招福の旅」と題しまして、京都・千本通界隈をそぞろ歩く小さな旅のお話をいたしたいと存じます。
実は小生、今年はどうやら八方塞(はっぽうふさがり)の年回りのようでして・・・どうも今年に入って調子が狂う日々が続いているものでしたので、“予防措置”をとるべく小さな招福探し行脚の旅に出掛けることといたしました。大寒波を懸念していたのですが、幸いにも京都では然程ひどい雨や雪に見舞われることもなく、春を心待ちにしている京都の小さな旅を満喫させていただきました。もちろん「家庭サービス」兼務で・・・(^^)v
大阪の今宮戎神社はあまりにも有名ですが、ここは京都三奇祭の1つ「やすらい祭」が行われる、知る人ぞ知る穴場スポットなのです。時代劇の撮影でも有名な紫野・臨済宗大本山大徳寺の西隣にひっそりとたたずむ今宮神社は、厄除開運・病気平癒にご利益があるとされています。
必勝祈願に訪れた地元の少年野球チームに交じり参拝を済ませた後、もう1つの目的地へ。今宮神社の神様には誠に申し訳ないのですが、実はこの神社にはご利益よりも有名になってしまった場所があるのです。
それは参道沿いに相対して2軒のお店が提供する、名物・あぶり餅です。お餅を親指大にちぎって黄な粉をまぶし、それを竹串に刺して備長炭で炙ったものに甘めの白味噌を付けていただくという、何ともはんなりとして且つ野趣溢れる和菓子です。
あぶり餅に使われている竹串には、今宮神社に奉納された斎串(いぐし)を用いており、病気平癒や厄除けの御利益があると伝えられています。
しかも江戸時代から一文字屋和助とかざりやの2軒が、まるでライバルのように店を構えているので、これが余計に話題になったようです(^^)
私は昔の風情が色濃く残る“一文字屋和助”にお邪魔しました。お茶(しかもお替り付き)と15本のあぶり餅で何と1人前500円也。非常に良心的です。この時みぞれ交じりの雨が降っていたのですが、備長炭の香りがしっとりと漂ってこれがまた風情があって良いのです。
観光客もそんなに多くありませんので、ぜひ1度お越しください<(_ _)>
【アクセス】
京都駅前より、京都市バス(206系統)千本通・北大路バスターミナル行に乗車。
約30分。船岡山下車、今宮参道を徒歩約10分。
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