Daily Archives: 2012年12月19日

自由気儘な丹後紀行&宮津・富田屋

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

 

先日、以前勤務していた会社の仲の良かった同僚と『強化合宿』に参加してきました。まぁ“強化合宿”と申したところで、つまるところ“ヤローばかりの呑み喰い会合”なのであります(苦笑)。私はこの世知辛い世情の煽りを受けて数多くの会社を渡り歩いてきているのですが、どの会社も退職以降付き合いが続いているのが私の数少ない“自慢”であります(^^)

 

 

行先は「天橋立で有名な宮津!」と1ヶ月前にすんなり決定したのですが、交通手段が出発直前まで中々決議せず・・・結局は現地集合ということに。在住エリアの都合もあり、他のメンバーは京都縦貫自動車道ルート。但し私だけは北陸自動車道&若狭ルートを採りました。

 

 

久々の「遠出1人旅」・・・恐らく“独身時代”以来かと。たまにはいいもんですねぇ(^^)v

 

 

北陸自動車道を敦賀インターチェンジでアウト。そこからひたすら国道27号を西進です。日本海側で天候に恵まれることは非常に稀なのですが、(日頃の行いの賜物か)明朗快晴でありました。小浜西インターチェンジから舞鶴若狭自動車道へイン。ここと敦賀が繋がれば(2014年開通予定)、若狭・丹後がもっと身近になりますね。極端な話、これまで慢性的な渋滞でネックだった京阪神エリアの“迂回ルート第1号”にもなるワケです。

 

 

快晴時の日本海って、ホント~にキレイです。そして何故だかこの地域の道沿いには、コンビニが「ミニストップ」しかないんですねぇ。滋賀ではとても貴重な存在ですが・・・。家族を連れて来ていたら間違いなく、“ベルギーチョコアイス”を熱烈所望されるところでした(^^)

 

 

団体行動ですと目的地到着まで自由が利かないのですが、今回は“ぶらり1人道中”ですので、ダラダラしながらのんびり気楽に秋の日本海沿いを満喫です。クルマのナビが綾部経由で宮津を目指すよう誘導するのを無理矢理無視して舞鶴東インターチェンジでアウトしたり、敢えて国道ルートを採らずに漁港沿いの狭い県道を走ったりと、自由気ままし放題です。

 

 

結局宮津には1泊しただけで、天橋立の散策もビューランドからの股覗きもせずに帰ってきてしまいました。「いったい何しに行ったの?」と言われて当然なのですが、“アラフォーヤロー連中の気まま旅”なんてものはそんな程度です。誠に“無計画極まりない”のであります。では、そんな“大した内容もない旅”から厳選して、(自分勝手の)おススメ情報をご紹介いたしましょう(^^)

 

 

◆富田屋(大衆食堂)

富田屋(大衆食堂)今回の旅の最大の目的地は、ここ“大衆海の幸料理・富田屋”です。“とみたや”ではなく“とんだや”と読みます。

 

建物とネオンサインが何とも言えぬ風情を醸し出しています。場所は北近畿タンゴ鉄道・宮津駅から徒歩30秒!という好立地。

 

週末にも関わらず、宮津駅前周辺には人っ子一人いやしません。列車もバスもタクシー乗り場もガ~ラガラ。とても人口約2万人の玄関口とは思えません(2万人程度だったらこんなもんかな?)。

 

でもこの富田屋だけは別格。夜の営業が始まる17時からは何処ともなく人が集まり始め、21時あたりまで満席状態。世の居酒屋さんが羨むほどの賑わいです。他府県ナンバーのクルマも結構やって来ていました。

 

 

◆富田屋(お宿)

富田屋(お宿)実はこの富田屋は“お宿”も併設しています。お宿の方には出迎える女将さんや仲居さんもいません。簡単に表現すると「水戸黄門に出てくる“旅籠(はたご)”」のようなイメージです。

 

お宿の特徴は、ヴィンテージ感漂う建物(耐震完全非対応)、階段は山ガール仕様(急傾斜過ぎて年配の方には危険)、廊下は総ウグイス張り(忍び足不可)、天井は100年前の日本人サイズ(現代人が過失で頭突きをした形跡多数)、お風呂は交代制のプライベート仕様(よーするに定員1名)。客室は、コミュニケーション優先仕様(扉は全て障子のためセキュリティ効果無し)、ダンボの耳仕様(表通りでの立ち話丸聞こえ)、もちろん空調完備(但し機械が古くて超轟音稼働)、何やらあちこちに注意書きや警告文多数・・・こんなところでしょうか(^^)

 

フロントが無いので受付は隣の食堂で行います。ちなみにチェックインは15時、チェックアウトは10時。夜の門限は23時(遅れると締め出されます)。お風呂の利用時間は17~22時です。

 

 

◆富田屋(晩ごはん)

富田屋(晩ごはん)晩ごはんの時間予約はチェックイン時に行います。

 

今回のメニューは…「カニ身の酢の物、お刺身(カンパチ・タイ・サザエ)、天ぷら盛り合せ、イカの煮物、大鰯の塩焼き(2尾)、巨大バイ貝の壺焼、御飯&たくわん&味噌汁(またはきつねうどん)」。どうです!豪勢でしょう(余りにも矢継ぎ早に運ばれてくるので写真に撮り切れませんでした)。しかもボリュームのみならず、“魚が新鮮で美味いっ!”

 

あと補足ですが、朝食は通り向いの「喫茶・サイホン」でいただきます。こちらのメニューは「4枚切サイズのバタートースト・ハーフカット2枚、ハムエッグ、野菜サラダ、フルーツ、飲み物(コーヒー・紅茶・ミルクの何れか)」です。これだけ食べて、宿泊して、何とたったの5,000円ポッキリ・・・“ジ○パ○ッ○た○た”もビックリのお値段です!

 

私たちはこれにハコウニ・ウマヅラハギ・カンパチの刺身を追加オーダーして、しこたま酒を呑んで、1人あたり7,500円でした。あと食堂の営業が23時までなので、22時くらいまでに来店すればライトメニュー(夜食)もオーダー可能です。ちなみに私はカレーライスを、他の面々は中華そばを所望しました。カレーライスは315円、中華そばは367円。最高に安い上に、これが結構イケるんです。ここは呑み喰いだけに立ち寄るよりも、宿泊が断然おトクですね。なお秋から冬に掛けてがオフシーズンなので、比較的予約が取りやすいのだとか。

お問い合わせはTEL. 0772-22-0015までどうぞ。

 

 

◆海上自衛隊桟橋

海上自衛隊桟橋もともと今回の『強化合宿』の行程に“観光”が盛り込まれていなかったので、往路に気儘観光して参りました。

ナビに逆らって訪れたのは、舞鶴の海上自衛隊桟橋です。ここは週末や祝祭日に限り、海上自衛隊舞鶴地方総監部・舞鶴地方隊に所属する艦艇を一般公開しています。

どうもトップシークレット級の護衛艦(イージス艦など)にはお目にかかれないようなのですが、桟橋に接岸する巨大な護衛艦を間近に見学することができます。今迄陸上自衛隊の戦車や航空自衛隊の戦闘機を見たことはあるのですが、海上自衛隊の護衛艦を見たことはありませんでして…えぇ歳こいてはしゃいでしまいました。異常な程写真を撮りまくっていましたので、スパイと勘違いされたかも・・・(^^)

いま何かと“ビミョ~”な情勢ですので、次回からは自嘲いたしますです(爆)。なお今回の目玉は写真の「護衛艦DD-114すずなみ」。改修作業中でアングル的にはいま1つなのですが、一昨年の4月に中国海軍の訓練を監視していた際、相手の艦載ヘリコプターに水平距離90m・高度差30mにまで異常接近されたという“いわく”を持つ艦なのです。

「中国海軍さん。アンタこの艦が本気出したら、今頃Mk15ファランクスCIWSの自動制御でヘリはハチの巣ですぜ」。

ちなみに一般公開日は海上自衛隊・舞鶴地方隊のオフィシャルサイト(http://www.mod.go.jp/msdf/maizuru/)でチェックしてください。今回は岸壁からのみの見学でしたが、護衛艦の甲板まで上がれる日もありますよ。

 

 

◆由良川鉄橋

由良川鉄橋国鉄時代から撮影地として有名な、北近畿タンゴ鉄道・宮津線の由良川鉄橋です。

もともとこちらに立ち寄る予定はなかったのですが、宮津へ向かう途中で偶然眼に飛び込んできた(?)ため、急遽近くにクルマを停車。川の畔で農作業をされていたおじさんに、畑近くでの撮影許可をいただいた後、早速カメラを構えてみました。

川の流れはとても穏やか。周囲は非常に静かで、小鳥のさえずりくらいしか耳に入ってきません。

 

カメラを構えて10分経過・・・列車来ず。20分経過・・・列車来ず。30分経過・・・列車来ず。40分経過・・・「地方の第3セクターなんてこんなもんだろ」と諦めて帰ろうとしたその時、歴史が動きました(>_<)・・・いやいや遠くから微かに踏切警報音の音が。

後で知ったのですが、ここはだいたい1時間に1本しか列車は来ないようで…やっぱロケハンはしっかりやっておくものですね。写真はその列車の直後に来た、臨時の特急“タンゴディスカバリー”です。私の行き当たりばったり的物見胡散な行動に、世間話でお付き合いいただきましたおじさんに感謝です。結局予定の集合時間を1時間もオーバーしてしまいましたよ・・・あはははは。

 

 

◆宮聖アンデレ教会

宮津聖アンデレ教会“ツンデレ”ではなく“アンデレ”でございますので、お間違いなく。日本聖公会京都教区所属の教会です。

 

 

宮津をぶらぶら歩いてシャッターを切る気分になったのはここだけでした。

 

特に“観光スポット”というワケではないようですが、和洋折衷の雰囲気漂う外観が素敵でしたので、思わずカメラに収めました。

 

 

この近くにある旅館の男の子(5歳くらい?)に「どうじょ~」って声を掛けられたのが、とても切なかったです<(TOT)>

 

 

さて・・・最後の締めくくり。富田屋の(かつてはうら若き乙女であった)ウエイトレスのお姉さま方には大変良くしていただき、感謝感激であります。一部のブログの記事や食べ物サイトでの評価で「愛想がない」「せせこましい(京都の言葉で“ゆとりがなくて窮屈”な意味)」といった意見が散見されましたが、それはこちらが「客として来ているんだぞ」という気持ちを全面に押し出したが故の“過度なサービスへの期待”への裏切り感が表面化したものではないかと。とても忙しいお店ですから、なかなか自分の思うようにはいかないでしょうが、そこは相手も人間。お互いがいい気分になれる言葉を用意すれば、自ずといい雰囲気になるというもんです。細かいところにイラつくよりも、度量の大きいところをバ~ンと見せて、限られた人生思いっ切り楽しみましょうや!(^^)

 

 

次は家族を連れていきたいと思います(^_^)v

 

 

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