「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>
ゴールデンウイークは如何お過ごしでしたでしょうか。期間中、近年稀にみる“異常気象”でしたよね。おまけにそれに起因する天災や事故の連続……一体全体この世はどうなってしまうのでしょうか?不安で不安でおちおち昼寝もできやしません(>_<)
さて今回は趣向を変えまして、県外のMY隠れ家をご紹介いたしたいと存じます。『浪漫回廊の旅外伝』という新たなカテゴリーを設け、地元・滋賀に是非見習って欲しいコンセプトを持ち備えたスポットを時折公開して参りたいと思います。
本当はあまり知られたくない隠れ家中の隠れ家なのですが・・・日頃ご愛顧いただいている皆様へ「喧噪忘却」をお届け出来ればと存じます(^_^)v
場所はお隣の岐阜県・・・と申しましても、岐阜市などの中心街ではございません。
何と奥飛騨地方の最北。もうほとんど「石川県」や「富山県」と言っても過言ではないエリア、白川郷です!
「な~んだ、あの“世界文化遺産”の白川郷なら知ってるよ」と反応されるのは想定の範囲内であります(^^)
実は同じ白川郷でも、合掌造りの古民家がある中心部からさらに南下すること15.8km!
そこにお目当てのスポット、平瀬温泉(ひらせおんせん)があります。
平瀬温泉?・・・ご存知の方はかなりの“温泉通”です!
ここは「ひなびた温泉地」と表現するに相応しい場所でございます。半径15km圏内に、交番・消防署・コンビニ・喫茶店・・・ありません。さらに半径30km圏内に、駅・病院・スーパー・ファミレス・・・ありません。集落をかすめて通る唯一の交通インフラである国道156号線沿いに、3年前“道の駅”がオープンした以外は全くな~んにも無いのです(>_<)
この平瀬温泉には日本秘湯を守る会に加盟する温泉宿がございます。
それが今回おススメいたします隠れ家、藤助の湯ふじやです。
訪れましたのは、今年のゴールデンウイーク真っただ中!妻がおもむろに問い合わせましたら、奇跡的に1室空きがございました(^^)v
残念ながら氷雨&轟雷に見舞われましたが、その影響か観光客が少なく、“湯治”目的で参った私たちにはかえって好都合でした。
“ふじや”です。
ちなみにコチラは別館で、古くからある本館「ふじや旅館」は道路を隔てた向かいにあります(本館はアミューズメント性が低い分少し宿泊料がリーズナブルです)。
今回はこちらの別館にお世話になりました。
中に入ります。古民家の佇まいは、とても落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
この地域は暑い時期が短いせいか、比較的いつでも火が入れられています。
チェックインしますと、ここか畳の間にて美味しいお茶と和菓子でもてなしていただけます。
仲居さんに部屋まで案内いただくのですが、館内のあちらこちらに季節の生け花や時節に合った飾り付けが施されています。
そこに隙は全くありません。
日常を忘却させるに、完璧な“もてなし”の心配りで溢れています。
その中でも一番のお気に入りの場所なのが、母屋と宿泊棟を結ぶ回廊です。
理由は特にないのですが、このほんのりとした光に照らし出された少し傾斜のある通路に、何とも言えない趣を感じるのです。
次はお料理をご紹介いたします。妻ともども、ここのお料理にゾッコン惚れ込んでいるのです。
正直申し上げて、“ハズレ”というものがございません。ですから全てをご紹介したいのは山々なのですが、紙面(?)の都合もございまして、その中でも随一のメニューをピックアップいたしたいと存じます。
やはりここは一番飛騨牛です。
飛騨牛は比較的サシ(脂身)が多いので年配の方には敬遠されがちなのですが、ここで具されるお肉はとてもバランスの良いモノです。
写真は陶板焼きですが、この他に刺身も提供されます。
“近江牛贔屓”の私も一目置いております(^^)
そしてもう一つ外せないのはツキノワグマの熊汁です。
熊の肉はとてもクセが強いので敬遠されがちなのですが、ここではとても上手く調理されています。
なお今回板場のご厚意で、もう一鍋追加で所望いたしました(笑)。
ちなみに「熊の肉を食べると出世する」そうですよ!・・・私はいつ出世するのやら<(ToT)>
その他にも、イワナの塩焼き・山菜料理や自家製の朴葉味噌・漬物・アイスクリームなど甲乙付け難い料理が満載です。
う~ん、まだまだお話ししたいことがいっぱいあるのですが、どうやら今日1日でご紹介し切れそうにありません。続きは後篇で・・・
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