Daily Archives: 2012年4月11日

大地の恵みを一瓶に凝縮“ジャム工房 あーすふろあ”

「後藤奇壹の湖國浪漫風土記」に、ようこそおいでくださいました<(_ _)>

 

 

飽食大国日本”…いま時代は“たくさん食べたい”から“美味しく食べたい”にシフトしています。まぁ私が改めてそんなお話をする必要もないのですが…(*^_^*)

 

 

先日、前々から妻にせがまれてとある“ラーメン店”に足を運びました。“ラーメンの世界”と言えばまさに戦国時代。中途半端な店はたちまち淘汰されていくという厳しいご時世です。

 

 

営業時間は家族連れにとってとても利用しにくい時間帯。居酒屋の後に入ったテナントということで余り気乗りがしなかったのですが、まぁ“モノは試し”“机上の空論は邪道”ということでイザ入店!

 

 

結果、ダシのミソもクソも混ぜ合わせたような絶妙…いやいや微妙な味わい。おまけに大量の人工調味料で舌がしびれる始末。最後は夫婦でおトイレとお友達……惨憺たるものでした。

 

 

ベロベロに酔っぱらって味覚が麻痺した人がシメに食べるのならいいのでしょうけど、今時こんな時代錯誤な味付けしているなどとは正直驚きました。

 

 

さて前置きはこのくらいにしまして、今回はラーメン店の紹介ではございません(^^)

 

 

皆さんは食パンに何を付けて食べておられますか?バター、マーガリン、ジャム、チョコレート、ピーナッツバター、マヨネーズ、ケチャップ…それとも何もなしでしょうか?今回は個人で“自然の甘みと風味”にこだわったジャムづくりをされているお店をご紹介いたします。

 

 

彦根市のほぼ中間点。

 

 

甘呂町(かんろちょう)を縦断する旧巡礼街道(県道2号)から1本琵琶湖(集落側)よりの通り沿い。

 

 

こちらに、ジャム工房あーすふろあがあります。

 

 

他の田舎にある日本家屋の民家と違って、木目調のお洒落な建物が目印です!…といいつつもオーナーさん曰く、よく迷われるお客様が多いのだとか(*^_^*)

 

 

入口にはお手製のメッセージボードがお出迎え。

 

 

 

今月の新作”と書かれてありますね。

 

 

 

こちらでは毎月、新作や限定のアイテムが提供されているのです。

 

 

 

それでは早速お邪魔してみましょう。

 

 

 

ジャムジャムジャム……まさに“ジャムだらけ”です、当たり前ですが(笑)。

 

 

店内では、通常約50~60種類のジャムを販売されているそうです。

 

 

「じゃあ何故一部しか写真に撮って来ないのか?」とのご指摘、ごもっともでございます。

 

 

実は日曜日しかオープンされていないのにも関わらず“売切れアイテム続出中”でして、完全手造りのため生産が追いつかないのだとか。

 

 

あまりにも「歯抜け状態は忍びない」ということでこのアングルなのです。
ご容赦くださいませ<(_ _)>

 

 

こちらのジャムのこだわりは、この4点!

◆果実は全て無農薬・低農薬栽培・有機農法・EM農法などで生産された国内産を使用!
◆合成ペクチン・着色料・保存料などの人工添加物を一切不使用!
◆ペクチンが少ない果実には柑橘類等から抽出した自然の自家製ペクチン液を使用!
◆砂糖の量を控えて果実本来の甘みを最大限に活かした自然の甘み!

ここで豆知識。

 

 

なぜジャムにペクチンを加えるの?

 

 

あらゆる果物や野菜にはペクチンという成分が、植物細胞をつなぎ合わせる成分として含有されています。果物を糖分とともに煮詰めると、水に溶けたペクチンが果実中の酸との作用によりゼリー化します。

 

 

但し、果実の種類によってペクチンの含有量が異なるため、あの特有のとろみを出すために、わざわざ合成されたペクチンと糖分を加えるのだそうです。

 

 

市販のジャムの中で妙にドロドロで甘ったるいモノがあるのは、こういうことだったんですね。知りませんでした(@_@;)

 

 

 

そういった理由もあり、こちらの商品は無添加ですから果実の特性でそれぞれ粘性が異なるのだそうです。

 

 

また使用されている砂糖にもこだわっておられます。ここのジャムに使用されているのは、“洗双糖”と“ビートグラニュー糖”の2種類。

 

 

何やら聞きなれないお砂糖ですが…洗双糖は種子島産のサトウキビから抽出された糖液を濾過した後煮詰めて製造されたもので、ビタミン・ミネラルを豊富に含んだコクのある黒糖系。

 

 

ビートグラニュー糖は甜菜(てんさい/北海道で生産されている別称“砂糖大根”)から抽出された糖液を煮詰めて製造されたもので、やさしい甘みの白糖系。何れも天然素材100%のお砂糖なのだそうです。

 

 

またこちらではシンプルジャムミックスジャムコンフィチュール(香りの楽しめるタイプ)・マーマレードの4タイプを提供されていますが、一番興味深かったのは“マーマレード”。通常マーマレードは柑橘系の果実の“皮のみ”を使用しますが、こちらでは果肉も一緒に煮込んで皮特有の苦みを抑えてあるのだとか。これは実に興味深いです。

 

 

ミックスジャムの組み合わせはどのようにしておられるのかお尋ねしますと、「それぞれの香りを嗅いで、感覚的に“合うな”と感じたら組み合わせます。ほとんど失敗したことはありません。」と仰いました。お~っ!まさにニュータイプ!(古い?)

 

 

いまご自宅でブラックベリーの栽培を始められているとか。

 

 

 

ブラックベリーは収穫期が約1ヶ月あるそうなのですが、程良い状態の実が少量ずつしか出来ず、また毎日収穫しないと直ぐに劣化してしまうので大変だとのことです。

 

 

彦根産ブラックベリージャム”、楽しみですね(*^_^*)

 

 

最後に驚くべき事実を1つ。こちらのオーナーさん、実は大変稀少な女性一級建築士でいらっしゃるのです。

 

 

ちなみにこの自宅兼店舗の設計も全てご自身が手掛けられたのだとか。

 

 

そして何を隠そう、設計のお仕事が本業です(顔出しはNGでしたが、とてもお綺麗な方です)。

 

 

木材をふんだんに使用し、木のぬくもりと薫りに溢れた空間…憧れます(TOT)

 

 

自分もいつかは……いや、私はもう年ですから次世代に期待しようっと(爆)。

 

 

あとこちらは(趣味の)果実酒の数々。

 

 

 

特別に拝見させていただきました。

 

 

 

むしろオッサンはこちらの方が……オッホン、失礼しました。

 

 

 

こちらは免許の都合上販売はされておられませんが、レシピはこっそり教えていただけるそうです。

 

 

で、最後にこちらが我が家のジャムコレクション!

 

 

私は食パンを食べる機会が少ないので、お砂糖の代りに紅茶に入れて、“フレーバーティ”として楽しんでいます。

 

 

 

クラッカーにのせて、ホームパーティーを気取るのもいいですね(どこかでそんなCMを視たような…)。

 

 

大地の恵みが一瓶にギュっと凝縮された“あーすふろあ特製無添加ジャム”。あなたの食卓にもおひとついかがですか?

 

 

※現在オーナーさんはご出産&育児のため、一時休業されております。もうまもなく営業を再開される予定ですので、詳しくは下記オフィシャルブログをチェックしてください<(_ _)>
↓  ↓  ↓  ↓  ↓
http://sumutokoro.blog82.fc2.com/blog-entry-183.html

 

 

ジャム工房 あーすふろあ

・滋賀県彦根市甘呂町385番地1
・TEL. 0749-20-9258
・営業日/日曜日
・営業時間/10:00~18:00
・HP/http://earthfloor.web.fc2.com/

 

 

(※この記事は「滋賀サクの歴史浪漫奇行」にて2011年4月1日に掲載したものを加筆修正しております。)

 

 

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